本当は怖い野菜
サラダには欠かせない健康的な野菜トマトにも、実は【裏の顔】があったりするんですね。
というのも、虫に葉を食べられたトマトは、毒性物質を放出して、
周辺の虫を根こそぎ殺戮してるそうですね。
ちょっとショッキングな性質なんですが、葉を食べられたトマトが放出する香りの中に、
虫にとって有害な毒性物質が含まれていて、
その香りの届く範囲内にいる虫を皆殺しにしているんですね。
無害に思えるトマトにも、自分の体を傷つけられた時には、
防衛本能のようなものが働くようですね。
ですから、家庭菜園で熱心にトマトを作っている奥さんが、
やたら葉っぱをむしってトマトを挑発しているのを見かけた後、
旦那さんのサラダにだけトマトが付くようになったら、
ちょっと注意された方がいいんでしょうね。
数年前、米自動車大手【フォード・モーター】が、
ケチャップ大手の【ハインツ】と提携して、トマトの皮を材料としたバイオプラスチックで、
自動車部品を開発すると発表した事がありました。
いわば【トマトカー】の誕生ですよね。
ハインツは、ケチャップ製造のために、
毎年二百万トン以上のトマトを使ってるそうなんですが、
皮や茎といった不要な部分の利用方法を、ずっと模索してたんですね。
耐久性の試験などを進め、車内にある小物の収納ボックスなどに利用する計画だそうですが、
開発担当者は、自動車向きの強くて軽い素材にして、
環境への影響を小さくする事を目標にしているそうですね。
車というのは安全性を追求するために【衝突実験】というのを繰り返しやるわけですが、
トマトを使った車でやったら、そこらじゅう【血まみれ】みたくなりそうですよね。
「この間、トマトの皮が使われてる車に乗ってる時に事故っちゃってさ、死ぬかと思ったよ」
「そりゃ大変だ!」
「人って、死ぬ瞬間に過去の思い出が頭の中を駆け巡ると聞いてたけど、
事故した瞬間、やたらトマトの画像が頭の中を駆け巡ってたんだよね」
「なるほど。【走馬灯】じゃなくて【トーマトー】だったんだね」
「そうそう。危うく、トマトの皮で【三途の川】を渡るとこだったよ・・・
もっと耐久性を上げるべきだという事で、最近は、ボディが厚くなってるらしいよ」
「へ~、ボディには何の皮が使われてるの?」
「【政治家のツラの皮】だってさ」
自動車部品への利用で成功したら、そのうち宇宙船とかにも使われるかもしれませんね。
そうすればいよいよ、夢の【宇宙戦艦トマト】なんてのが出来るんじゃないでしょうか。
微笑亭さん太