におう断末魔
『ここでだけは死にたくないのはどこか?』というアンケートを取ったら、
多分上位に来るであろう場所の一つは【トイレ】じゃないかと思いますね。
トイレで死にたいと思う人はいないでしょうが、
残念ながらトイレで最期を迎えたという歴史上の有名人というのが
結構いらっしゃいましてね。
まずは14世紀のイングランド王である【エドワード2世】という方ですね。
エドワード2世は24歳でフランス王、
フィリップ4世の娘であるイザベラと結婚したんですが、
彼はピアーズ・ギャビストンという幼馴染の貴族と、大変に仲が良かったんですね。
それは単に親友という枠を超え【恋愛】に発展しているという・・
まあ、つまりそういう関係だったようですね。
この二人が、お友達政治を行った事から、議会はこれに反発。
そして妻のイザベラがブチ切れて、『イチャイチャしてんじゃね~よ!』と、
諸侯と結託して反乱を起こすんですね。
これによりお友達のギャビストンは処刑され、エドワード2世は捕らえられ、
国王を廃位させられた後、監禁されちゃうんですね。
そして1327年、同性愛を犯したとして拷問され死亡したんですが、
その最期というのが、城のトイレで、焼けた金属の棒を肛門に突っ込まれるという、
考えただけで便秘になりそうな死に方だったそうですね。
トイレで亡くなった方は日本でもいましてね。
超有名な戦国武将【上杉謙信】がそうなんですね。
謙信という方は、酒飲みの上、塩辛い物が大好きという、
それだけで死亡フラグが立ってしまうようなデンジャラスな嗜好の持ち主だったんですね。
干物や梅干し、塩、味噌が好きで、高血圧まっしぐらみたいな食生活を送ってましてね。
1578年4月15日、彼は遠征の準備中、新潟県の春日山城内の厠で倒れ、
その4日後に亡くなっちゃったんですね。
死因は脳出血と考えられた事から、好敵手である【武田信玄】には負けなかったんですが、
【寒いトイレ】には負けてしまったという事になるわけですね。
時代の新しいところでは【エルヴィス・プレスリー】もそうなんですね。
プレスリーは1977年8月16日、テネシー州のメンフィスで亡くなったんですが、
その場所が自宅のトイレだったんですね。
吐瀉物の上に倒れた状態だったそうで、死因は、薬の飲み過ぎによる心筋梗塞でしてね。
彼は晩年だけでも、一万個以上の薬を主治医からもらっていたという、
田代まさしもビックリの状態だったんですね。
その中には精神安定剤やホルモン剤、麻薬なども含まれていたという事で、
薬のちゃんこ鍋を食べていたような状況だったわけですね。
晩年のプレスリーは、過度のストレスから過食症に陥り、
ジャンクフードを爆食した上に薬を大量に飲んでいたので、
体調はブラックマンデーの株価並みに急降下していたそうですね。
慢性の便秘もあったそうですから、トイレで死ぬのも運命だったのかもしれませんね。
トイレで亡くなった方の中で最も悲惨と言っても過言ではないのが、
11世紀のイングランド王【エドマンド2世】という方ですね。
この方、トイレに入って腰を下ろしている時、
トイレの穴の中に隠れていた暗殺者によって、
下から剣で突かれて亡くなったんだそうですね。
その剣は、彼の腸にまで達していたといいますから、
チョー痛いどころの騒ぎじゃないですよね。
「どのくらい痛かったんですか?」って聞いたら、
「サドルのない自転車を漕いだ時と同じくらいです」
と言っていたそうなので、相当痛かったでしょうね。
やはりトイレで死ぬのだけは避けたいものですよね。
微笑亭さん太