二枚目今昔物語
「美人って得よね~。何やったって許されちゃうもん」
美しい女性は、よくそう羨ましがられたりしますが、
そういう人はそういう人なりの苦労というのもあるようですね。
昔から【美人は交通事故が多い】という説がありましてね。
というのも、美人というのは子供の頃から、特別視され優遇される事が多いですよね。
ですからハンドルを握っても『道は相手が譲ってくれるものだ』という観念が
インプットされているため、交差点での事故なんかが多いそうですね。
この話をすると、目を輝かせる女性が沢山いらっしゃいますが、
勘違いしちゃいけないのは【美人は交通事故が多い】という事であって、
【交通事故が多い人は美人】という事ではないですからね。
「私、よく事故るから、やっぱり美人なのね」
そういう方のほとんどは、単なる【不注意な人】というだけですからね。
冷静に我が身を振り返る必要がありますよね。
ルックスの良い男性を指す【イケメン】という言葉は、すっかり市民権を得てますが、
この言葉が存在しなかった頃は、そういう男性を【ハンサム】と呼んでいましたよね。
【ハンサム=イケメン】と思われがちですが、どうも微妙に違うようですね。
そもそもイケメンは造語で、
ハンサム(handsome)は正しい英語という決定的な違いがありますが、
一般的な概念としては『ハンサムは端正な顔立ちかつ気品が必要で、
外見、内面共に素敵な男性』を言うようですね。
古典的な印象を持つ男性を指す場合が多いので、
昭和期の美男子で時代劇が似合うような人や、かつての日活の俳優さんたちのように、
顔のインパクトがハンパじゃない人なんてのが、ハンサムに当たるようですね。
そして年を取ってもモテてる事も、重要なファクターのようです。
イメージで言うと、三十歳、四十歳になってもバラの花が似合うような、
東山紀之さんや谷原章介さんみたいな感じでしょうかね。
一方、イケメンというのは【今風の若い子】という感じで、
表情や言動、持ち物も今風で、少しやんちゃな雰囲気を持ち、
顔立ちが整った細身の若い男性というのがサンプルですね。
ぶっちゃけ【ジャニーズ系】を指すと言えば判りやすいわけで、
『ユー、やっちゃいなよ』なんて言葉がハマる感じでしょうかね。
ただ、イケメンと言われる中にも【雰囲気イケメン】なんて方もいましてね。
イケメン風の雰囲気は出しているけど、よく見てみると、
『・・・あの~、彼はイケメンなんですか?』と、
誰かに確認したくなるようなタイプもいますから、
騙されないようにしなくちゃいけないですけどね。
「昨日さ、女の子に『あんた、イケメンだね』なんて言われちゃったよ。
やっぱ俺、イケメンなんだな~」
なんて喜んでる方がいますが、それはイケてるメンズの【イケメン】ではなくて、
ブサイクな男性を指す【逝け面】である事が多いですから、
イケメンという言葉は、使用上の注意をよく読んでから使っていただきたいですね。
微笑亭さん太