眠りたいだけ眠れ
パジャマというのはなぜか【ストライプ柄】が多いですよね。
実はこれにはちゃんとした理由があって、
眠りについた後、夢の世界へ邪悪なものが入って来ないように
【格子でブロックする】という意味があるんだそうですね。
そういう風水的な意味合いがあると理解して眠れば、
悪夢を見る事も少なくなるかもしれませんね。
日本には『早起きは三文の得』ということわざがあり、
早起きする事が良いとされてきましたよね。
「だけどさ、百万円くらい儲かるんだったら早起きするけど、
三文程度の得だったら寝てた方がいいな~」
「そうだよな。一文って今の金額に直すと三十円くらいだろ?
『早起きは九十円の得』って言い換えると早起きする気が失せるよな」
そう言ってしまうと身も蓋もないですけどね。
このことわざがからも判る通り、
早起きの習慣が大切とされてきた日本人にはとてもショックな話と言えますが、
最近の研究で『早起きはむしろ寿命が縮まる』という事が判ってきたんだそうですね。
英オックスフォード大学の睡眠・概日リズム神経科学研究所の研究によると、
一般的な九時から十七時という就業時間が、人間の体内時計と全く噛み合ってないそうですね。
通勤時間の関係で、その時間に働くために朝六時前に起床する方もいらっしゃいますが、
朝六時前に起きる早起きの人は、心筋梗塞や脳卒中など
循環器疾患の発症リスクが最大で約四割、糖尿病や鬱病といった
その他の病気に関しても二~三割高くなる事が判明し、
さらにその多くが、重篤化しやすいという結果も得られたそうですから大変ですよね。
日本の企業では早起きが推奨され、
出世のために始業時刻よりも早く出社しようという真面目な会社員が多いわけですが、
重役になる前に重病になってしまっては元も子もないですよね。
実際、米グーグル社はいち早くこの事実に気づき、
いつでも自由な時間に出社できる制度を導入していて、
午後から出勤する社員が多いそうですね。
結果としてこれにより仕事の能率が上がり、世界最大のIT企業となったわけですから
『朝寝坊は三十億の得』なんて新たなことわざが生まれそうですよね。
ただ日本人の場合は、早起きだから早死にするわけではなくて、
早起きして仕事しなきゃいけないくらいの激務だから
早死にするのではないかという話もありますけどね・・・
時間ではなく仕事量の問題かもしれませんね。
「ほら、ナポレオンっているだろ?
あのナポレオンは三時間しか眠らなかったっていうけど、
慢性的な睡眠不足だったんじゃないかという話もあるね」
「なるほど。そのせいで辞書に【不可能】って言葉が載ってないなどという
妄想を抱いてしまったんだね」
これは歴史を書きかえる新説になるかもしれませんね。
微笑亭さん太