切っても切れない場所
単語を聞いただけで『ヨーロッパっぽいな~』とか
『これはきっとアメリカのものだ』などと勝手に想像してしまいますよね。
そういった言葉の多くがカタカナ単語として日本には数多く存在しますが、
中には単語が連結して名前になっているものもあり、
本来は途中に区切りが存在する単語も多いんですね。
どこで区切るのかを聞くと『そこで区切るんか~い!』と
ツッコミを入れたくなる言葉もあるんですね。
山の名前であり、
コーヒーの銘柄としても有名な【キリマンジャロ】というのがありますが、
この言葉、スワヒリ語だと【キリマ・ンジャロ】で分けるんですね。
まさに『えっ、そこで!?』と言いたくなりますが、
【キリマ】が【山】で【ンジャロ】が【輝ける】という意味なもんですから、
【輝く山】という意味を込めて【キリマ・ンジャロ】なんですね。
日本語では【ン】から始まる言葉は皆無ですから、その発想はなかった~って感じですよね。
地名系は切りどころを勘違いされているものも多くて、
【ニュージーランド】は【ニュー・ジーランド】ですし、
【プエルトリコ】は【プエルト・リコ】なんですね。
他にも【クアラルンプール】は【クアラ・ルンプール】ですし、
【ウラジオストク】は【ウラジ・オストク】、
【ペンシルベニア】は【ペン・シルベニア】だと知らされると結構驚きますよね。
人名の切りどころも、なかなか難しいですよね。
ハワイの国王の名前というより、最近は【ドラゴンボール】の孫悟空の必殺技と言った方が
判りやすいかもしれない【カメハメハ】も【カ・メハメハ】なんですね。
カ・メハメハはハワイ語で『孤独な人』とか『静かな人』といった意味を持つようですね。
他にも【ブルースリー】は【ブルース・リー】ですし、
【ドンキホーテ】は【ドン・キホーテ】、【清少納言】は【清・少納言】、
【やしきたかじん】は【やしき・たかじん】ですね。
報道機関や警察が多用する【ヘリコプター】という航空機があります。
語源がギリシャ語で【らせん】とか【翼】を意味する【ヘリコ・プテロン】から来ているので、
区切る場所としては【ヘリコ・プター】になるわけですね。
これなどは略す時に【ヘリ】なんて言ったりしますから、
略し方から間違ってるという事になりますよね。
「最近太ったから、きっとコレステロール値も増えちゃってるわね・・・
太ったせいで疲れやすくもなったから、
テレビショッピングで売ってたコエンザイムQ10を買っちゃったわ」
なんて言ってるお母さんもいらっしゃいますが、
【コレステロール】も【コレ・ステロール】ですし、
【コエンザイム】も【コ・エンザイム】と区切るという事はご存知ないかもしれませんね。
そしてテレビショッピングには不可欠の
【テレビジョン】も【テレ・ビジョン】なんですよね・・・
区切る場所というのは本当に、聞いてみないと判らないものですね。
微笑亭さん太