冷たくされたい男たち
まだまだ男尊女卑が貫かれ、女性の権利がほとんど認められていない国もあったりしますね。
そんな国のひとつに挙げられるのが、産油国として有名なサウジアラビアですね。
サウジでは参政権が認められてないなど、女性に対しての様々な制約があったんですが、
運転免許証の取得も認められてないなんて事もありました。
免許証が取れないという事は当然、車の運転ができません。
以前そういう女性差別に抗議するため車の運転を強行し、
裁判所から『ムチ打ちの刑』の判決を受けた女性がいたんですが、
その判決が取り消されたなんて事がありました。
当時、女性の権利向上を訴える人権団体が
『ムチ打ちは残酷な刑罰。車を運転しただけで適用するとは信じられない』と非難したため、
民衆の声をアブドラ国王が取り上げた結果でして、
その後、女性の参政権も認められる方向に話が進んだわけです。
判決が取り消されたこの女性は嬉しかったでしょうね。
大喜びで、再び車を運転したらしいですが、ハンドル操作を誤ってガードレールに激突し、
『むち打ち症』になっちゃったらしいですけどね。
女性が強くなるのはいい事なんでしょうが、強すぎるのも困ったものですね。
でも、そんな強い女性に、ちょっと叱られてみたいというような願望を持っている男性は
結構いるようでして、そんな男性が足しげく通うようなお店もあったりしますね。
お客さんとウェイトレスが、
メイドと主人という設定の『メイド喫茶』は、今や日本の文化のひとつに
カウントされるんじゃないかというくらいお馴染みになってますよね。
ここで働く、優しくて従順な女の子ばかりじゃ物足りないと感じる男性たちには、
『ツンデレ』という新たな属性に特化した『ツンデレカフェ』なるものもあります。
普段はツンツンとそっけない態度や発言をするくせに、
二人になるとデレデレと甘えてくるタイプのメイドに、
違ったタイプの萌えを感じるんでしょうね。
明るい笑顔で愛想がいい女の子といえば、ファーストフード店ですが、
そのうち『ツンデレバーガー』なるものが登場するんじゃないですかね。
お客さんが入っていくと普通だったら、
『いらっしゃいませ、こんにちは!』なんて言ってたのが、
「・・・何で来たの?」
「えっ、何でって、食事しに来たんだけど」
「じゃあ、早く注文しなよ。早く!」
「あ、はい・・・チーズバーガーとコーラを」
「ジャンクフードばかり食ってんじゃないよ」
「でも、ここって、そういうメニューしかないから・・・」
「何してんの、言われなくても、ポテトくらい注文しなよ!」
「いや、ポテトはいらないんで・・・」
「いらない?・・・いい気にならないでよ。あんたの代わりはいくらでもいるんだから!」
なんてな厳しい事を言われましてね。
お客さんが気分を害して帰ろうとすると、
「・・・帰らないで~!ごめんなさい・・・マミ、素直になれない子なの・・・」
急に態度を変えて、潤んだ瞳で見られたりすると、
必要のない物までどんどん注文してしまうという・・・そんなお店が出てくるのも、
時間の問題かもしれませんね。
微笑亭さん太