チュー坊ですよ
ちょっと背伸びをして、いい格好をしようとするものですよね。
『何か美味しい物を食べに行こうか』なんてな事を言って、
高級なイタリアンのお店に行って、予想以上に費用がかかってしまい、
それから一ヶ月、チキンラーメンしか食べられない生活を
送るハメになったなんて思い出は、誰しもあるものです。
こういうのを【若気のイタリー】と言うんでしょうね。
若い頃、特に思春期の男の子というのは、何かと背伸びをしたがるものですが、
中学二年生の頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動を自虐に言う
【中二病(ちゅうにびょう)】という言葉がありますよね。
これは2005年頃からインターネット上で広く使われるようになった言葉でして、
思春期の少年が行いがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などに対する蔑称なんですね。
具体的には【洋楽を聴き始める】とか
【うまいと思ってないのに、コーヒーを飲み始める】とか
【売れたバンドを『売れる前から知っている』などとムキになる】なんてのが挙げられます。
あと【母親に対して激昂して『プライバシーを尊重してくれ!』などと言い出す】とか
【社会の勉強をある程度して歴史に詳しくなると、『
アメリカって汚いよな』と急に言い出す】なんてのもあります。
昔から、やりもしないケンカや犯罪行為の自慢をしたりして、
やたら悪ぶったりする男子はいましたから、中二病という言葉がなかっただけで、
中二病自体はあったんでしょうね。
大人ぶるのが中二病の特徴ですが、そのうちに、もっと大人ぶって、
【老人ぶる若者】が登場してくるかもしれませんね。
七十過ぎのお爺ちゃんみたいに振舞うのを良しとする、
【七十二病】なんてのが流行りだすわけですね。
流行のファッションを身にまとい、
ハンバーガーをかじりながらコーラを飲む若者を横目に、
どてらを羽織り、落雁をかじりながら、うめこぶ茶を飲むなんて中二が登場してきましてね。
草野球チームには入らないけど、草ゲートボールチームには率先して参加し、
「AKBって可愛いよな~」
なんて友達が言っている横で、AEDの動かし方に夢中になってたりするわけですね。
「あれ?お前、何か目の色が違うね」
「そうそう、カラーコンタクト入れたんだよ」
白いコンタクトを入れて、白内障の気分を味わい、悦に入ってるわけですね。
同級生と一緒にカレーショップに入り、カレーを注文して出てきた途端、
「ぶぁっかも~ん!ワシが頼んだのは【カレイの煮付け】だ!」
などと無理難題をいう、そんな【七十二病】は、ちょっと厄介でしょうね。
微笑亭さん太