タケノコの里より、キノコの山
スーパーなどの売れ行き好調が続いてますよね。
そのせいで、少し野菜の値段も上がったりしてるようですが、
安くて、美味しくて、ヘルシーな食材のひとつに
【キノコ】が挙げられるんじゃないかと思います。
食料としてのキノコの歴史は古くて、古代ギリシャやローマでは、
『ターファス』と呼ばれるキノコが盛んに食べられ、
日本でも縄文時代の遺跡からキノコの形をした土製品が発掘されていて、
重要な食料であった事が伺われるんですね。
日本に存在するキノコの種類は、四千種から五千種と言われていて、
そのうち百種類が食用で、四十から五十種類が毒キノコだというのは判ってるんですが、
その他多くのキノコは『不明』なんですね。
つまり、詳細が判ってないキノコが、ほとんどなわけですよ。
そりゃそうですよね。
毒があるかないか、調査員の方々が実際に食べて調べてたら、
職場が殉職だらけになっちゃいますからね。
キノコの栽培方法は『菌床栽培』と『原木栽培』の二種類があり、
前者はおかくずなどを使った人工の培地に菌を植える方法で、
後者は伐採した丸太に、キノコの菌を植え付けて栽培する方法なんですね。
副業でもってキノコ栽培をしてみようというので、
公園の木馬をキノコだらけにしちゃったなんて話もありましてね。
世界三大珍味にも入っているキノコというと『トリュフ』になるわけですが、
「やはりこのトリュフは最高級だね。香りが違う」
なんてありがたがってる人がいますが、トリュフの匂いというのは、
発情した雄ブタの匂いに似てるんですね。
だから雌ブタが必死になって探すんですが、どんな最高級のトリュフでも、
それは一旦ブタの口に入った物だというのを自覚しながら、食べてもらいたいものですよね。
日本における最高級のキノコというと、言うまでもなくマツタケですが、
ラテン語でマツタケの事を『トリコローマ・ナウセオスム』と言って、
『臭いキノコ』という意味だそうですね。
ヨーロッパでは『靴下の臭い』と言われていて、あまり好まれていないんですね。
という事は、マツタケを買うお金のない方は、
三日履いた靴下を土瓶の中に入れておけば、
マツタケの土瓶蒸しと同じ香りが味わえるという事になりますよね。
里山に人がはいらなくなった事で、
国産マツタケがほとんど育たなくなってしまったため、
マツタケの九十七%が輸入品なんですね。
輸入先は、中国、韓国、カナダの他、フィンランドもあるそうですから、
そのうちサンタクロースが、マツタケをプレゼントしてくれるなんて事もありますよ。
クリスマスイブ、サンタがマツタケを枕元の靴下に入れてくれて・・・
ますます『靴下の臭い』が強くなるかもしれませんね。
雷が多い年にはキノコが多く取れると言われてましてね。
それは雷鳴にショックを受けたキノコが子孫を多く残そうとするためだそうでして、
実際キノコに電圧を加えると発生量が増えるそうですね。
ですから子供が欲しいご家庭では、奥さんが旦那さんにスタンガンでもあてがってみたら、
すぐに三つ子、四つ子が出来るんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太