嗜好停止に陥りそう
「私たちはタバコは絶対に吸いませんよ。
なぜかと言うと、タバコがどういう物であるかを知ってますから」
と仰ってるんですね。
もうこの方の言葉ひとつ取っても、
タバコというのは『百害あって一利なし』だという事がよくわかりますよね。
喫煙者の事を『ヤニーズ』なんて言ったりするそうですが、
超イケメンのヤニーズ系の事は『ケムタク』と言ったりしないんでしょうかね?
喫煙者に対する世間の風当たりは、ますます強くなるばかりで、
企業の中には求人をする際に『喫煙者不採用』としてしまったところや、
大学でも『入学後の禁煙』を出願の条件にしている学校もあるようですね。
タバコを吸う吸わないで『フィルター』にかけられるとは皮肉な話ですよね。
某薬科大学では、募集要項で
『医療関係者として、将来にわたり吸わないと確約できる者』というのを
出願資格にしてるんですね。
医療に携わる者として、タバコを吸わないのは当たり前という事らしいですが、
それはそうですよね。
病院に診てもらいに行って、診察室へ入った途端、
火災報知機が反応しそうなくらい煙がモウモウで、
『どうしました~?』なんてんで、先生がヤニだらけの歯に、
くわえタバコで聞いてきたら嫌ですもんね。
しかも絶えず手が小刻みに震えていたら、即行で帰りたくなりますよね。
昔はタバコと言えば『大人の嗜好品』みたいなイメージがありましたが、
今や諸悪の根源のように言われています。
ですから今後嗜好品などが、大人と子供の間で、逆転現象が起きるかもしれませんね。
『お酒とタバコは二十歳まで』なんてんで、赤ちゃんの頃からタバコを吸っているという
『ベビースモーカー』なんてのが出てきましてね。
逆に成人すると、子供っぽい物を好むようになっていくんですね。
会社の休み時間なんかになりますと、
「ちょっと、吸いに行こうか」
なんてんで、サラリーマンのおじさんたちが休憩室で『おしゃぶり』を吸いながら、
「いや~、やっとおしゃぶりの味が判る年頃になったよ」
なんてな事を言ったりするわけですね。
昼休みには食堂でもって、必ず『お子様ランチ』を頼むんですが、
『旗が刺さってない』なんて、泣きだしちゃったりしましてね。
「そりゃそうだよな。旗は外せないもんな~」
同僚たちも、ウンウン頷いて納得しちゃうわけですね。
友達の家に集まって飲む時も、
「今日はね、いいのが手に入ったから持ってきたよ」
なんてんで、持ち寄った『粉ミルク』のお湯割りをみんなで飲みましてね。
さんざっぱら乳臭くなったところで、
「じゃあ、そろそろシメにしようか」
てな事を言いながら、最後に離乳食を食べたりするという、
完全に逆転した光景が見られるようになるんじゃないですかね。
微笑亭さん太