人に言えないバレ話
「タバコは吸われますか?」
「いえ、吸いません。お酒も全く飲みませんし、刺激物は一切取りません。
女性にも興味がありませんし、ギャンブルは嫌いですし、
テレビも見なければネットもやりません。
会社は無遅刻無欠勤、毎日規則正しい生活をしています」
「ほう・・・じゃあ一体、何が楽しみで生きているんですか?」
「ウソをつく事です」
人間はウソをつく動物ですが、
お医者さんに対してウソをついた事がある方も、結構いらっしゃるんじゃないですかね?
アンケートを取ってみると
『医師の前でウソをついたことがある』と答えた人は59・4%と、6割近くに上るそうですね。
ウソの内容としては『症状に関して思い当たる原因』だとか『服薬状況』
『飲酒・喫煙などの生活習慣』『受診時の症状』などが挙げられますが、
『自分がついたウソは、医師にばれたと思いますか?』との質問には、
何と52・4%の人が『全てバレなかったと思う』と回答しているんですね。
ところが医師向けの調査では、
8割以上が『患者にウソをつかれたことがある』と答えているので、
数字的に矛盾しているわけですね。
まあ、武士の情けで、先生が気付かないフリをしてくれてるんでしょうね。
「俺はね、ウソがうまいからバレないよ。
何しろ治療代が払えないのに、払えるような顔をしててもバレなかったんだから」
なんてんで、それはまた、質の違ったウソだと思うんですけどね。
『ウソをついた』と回答した人の性別を見てみると、男女間では大きな差がなかったんですが、
『バレなかった』と回答した人の比率を見ると、男性は約30%だったんですが、
女性はその倍以上の75%もいたんですね。
このデータを見ても、どちらの方がウソつきかは、一目瞭然ですよね。
お酒の量なんかを聞かれた時に、少なめに言う方は多いですよね。
毎日一升瓶を空けてしまうような方でも、
「お酒ですか?え~っと・・・一日二合くらいですかね」
「二合?それは多いですね」
「多いんですか?あ~やっぱり本当の事言わなくてよかった~」
男性のウソなんて、そんなものですよ。
中には、止むに止まれずウソをつく方もいますよ。
救急で受診したら、待っている間に症状が軽くなっちゃって、
いざ受診する時には全く正常になっちゃったなんてのも、逆に困りますよ。
痛くもないのに演技したりして・・・そんな、
『電気屋さんが来た途端に映りが直るテレビ』みたいな事が、
人間の体でも起こったりするんですよね。
一方で『医師にウソをつかれたと感じた事がありますか?』という質問には、
31・1%の人が『ある』と回答しているんですが、お医者さんが思わせぶりなのも嫌ですよね。
「先生、私の病状はどうなんでしょうか?」
「大丈夫ですよ。
・・・ところで、今年はお花見に行かれましたか?行ってない?
そうですか・・・それは思い出に、桜を見に行っておくべきでしたね・・・」
明らかにウソついてるのが判るのは嫌ですよ。
よ~く調べてみたら、そのお医者さん、医師免許を持ってませんでね・・・
それが一番『大きなウソ』だったりするんですね。
微笑亭さん太