起訴からやり直し
最近はその精度に疑問の声も出ていますね。
速報が流れても、震度2くらいの小さなものだったり、
逆に流れないのに、震度6くらいの余震があったりという事が繰り返され、
『子供が怯えるから、あのピロンピロンという音は流さないでほしい』と、
迷惑がる親御さんもいる始末です。
地震を予知するというのは、本当に難しい事ですよね。
2009年の4月に、309人が死亡したという
『イタリア中部地震』というのがあったんですが、
この地震を予知できなかった地球物理学者や防災庁幹部ら
政府の災害対策委員会のメンバー7人が、
過失致死傷の罪で起訴されたなんて事が、かつてありました。
地震予知を巡って専門家が刑事責任を問われるのは、世界でも類を見ない事です。
何でこんな事態になったのかと言いますと、当時数ヶ月に渡り
弱い地震が続いていたにもかかわらず、災害対策委員会が、
震災の6日前に『避難の必要はない』と、安全宣言を出しちゃったんですね。
その直後、マグニチュード6・3の地震が起こったため、
被害を大きくしたという事で起訴されちゃったんですね。
『避難しなくていい』と言ってた方たちが、
すっかり『非難』の対象になっちゃってるわけでして・・・
メンバーの方に伺ってみたら、『この起訴は予知できた』と仰ってたそうですけどね。
地震予知というのは、まだまだ発展途上の学問ですから、
ノルマを課するのも酷な気はする一方、その研究のために多くの予算が使われてるんだから、
ある程度当てないとね~みたいな空気もありますよね。
そういう意味では、『占い』なんかも同じ事が言えますよね。
高い料金を取っておいて、占った内容が当たってなくても
一切責任を取らないわけですから、いい商売ですよね。
「ちょっと占い師さん、ひどいじゃないですか!」
「あなたは、先日見えたお客さんですね」
「ええ。あなたは私に、『このままだと、必ず不幸になります』ってそう言ったんですよ。
私、そう言われてから毎日ビクビクしてたんです。
そしたら昨日、3億円の宝くじが当たっちゃったんですよ。
不幸になるはずが、幸せになっちゃったじゃないですか。
この責任、どう取ってくれるんですか!?」
・・・これは腹が立ちますよね。
いっその事、占い師も免許制にしてみたらどうですかね。
国家試験にパスしないと、占い師になれないようにするわけです。
試験の合否は、自分が占ったり予言した事が当たる事なんですね。
「お母さん、私、『占い師一種試験』に合格したよ!」
「まあ、よかったわね~」
「うん、ありがとう。『三日後にお爺ちゃんが死ぬ』って占っちゃったはいいんだけど、
死ななかったらどうしようかと思ってたわ」
「お爺ちゃん、結構元気だったもんね」
「夕方までピンピンしてたから、もうダメかと思って諦めかけてたんだけど、
まさか夜になって、階段から落っこちて死んじゃうとはねえ」
「よかったわね~、本当に・・・
・・・お母さんも、やる時はやるのよ」
なんてんで、母親がニヤッと笑ったりすると、
何やら2時間サスペンス的空気の流れる試験になっちゃいますよね。
微笑亭さん太