マネーの犬
何かのきっかけで意外な事実が判るなんて事があるようですね。
動物園でもお馴染みのゾウですが、単一種だと思われていたアフリカゾウは、
実は大柄な『サバンナゾウ』と、小柄な『マルミミゾウ』の二種類に分けられるという事は
結構最近になって判った事のようですね。
遺伝子的にも違うので別個体という事になるわけですが、
見た目がほぼ同じですから、以前は判らなくて当然ですよね。
むしろ『ボブ・サップ』と『ミスターオクレさん』が、
同じ『ヒト』というカテゴリーに入ってる方が、よほど不思議に思えますけどね。
今、車の排気ガスなどに関する環境問題もうるさいもんですから、
ゾウを一家に一頭、自家用車代わりに置けたらいいですよね。
車なら、汚れたらいちいち洗車しなくちゃいけませんが、
ゾウなら自分で鼻から水を吹きかけて『洗車』してくれますからね。
子供が学校で使ってる筆入れの強度は大丈夫かというのも、
その場で踏んでもらって確かめる事もできますしね。
ただ、エサ代が凄くかかるもんですから、その家にとっては結果的に、
『負担ゾウ』になってしまうかもしれませんけどね。
以前、民主党政権時代に、
犬や猫などの飼い主に税金をかけるという『ペット税』の導入が検討された事がありました。
日本では現在、犬猫合わせて、年間約二十八万匹が殺処分されてるそうでして、
ペットを無責任に捨てる飼い主に、動物愛護の自覚を促すのが目的だという事でしたが、
降ってわいたような税金の話に、当時飼い主たちからの反発も厳しかったですね。
確かに導入するとなると問題点も多いでしょうね。
まず導入される前日に、大量の犬や猫が捨てられて、街に溢れかえるでしょうね。
それを捕まえて処理するという処理費用が、税収分を上回っちゃいそうな気がしますしね。
飼い主の方々も何とか税金を免れようと、様々な対策を立ててきますよ。
ペットを飼ってるかどうかは、調査員の方か何かが来て調べるんでしょうけど、
「お宅、犬飼ってるじゃないですか。ちゃんとペット税を払って下さい」
「いえ、この犬はペットじゃありません。食べるために飼ってるんです」
実に強引な言い訳をしたり何かしましてね。
「あ、お宅、犬を放し飼いにしてるじゃないですか」
なんてな事を言いながら近づいていったら、
調査員の方が犬に襲われて食べられちゃいましてね。
その時になって初めて、これは犬ではなくて狼なんだな~って事に気付いたりするわけですよ。
微笑亭さん太