音くな、着メロ
一旦、火のついたように泣き出した赤ちゃんというのは、大人もお手上げですよね。
出先なんかでそうなってしまった時には、本当に困ります。
回りの人たちの迷惑そうな視線を全身に浴びながら、
万策尽きて放心状態になってるお母さんを見かけたりします。
もしも『マナーモード付きの赤ちゃん』なんてのがあったら、随分売れるでしょうね。
・・・って、売っちゃいけませんけど。
泣くというのは赤ちゃんの意思表示なわけですが、
『お腹が空いた』とか『眠たい』とか『痛い』といったように、
原因がはっきりしてる場合は、それを解消してあげれば泣き止んだりするんですが、
原因が判らない時は困ります。
そんな時、特定の音を聞いたりすると、ピタッと泣き止むなんて事がありましてね。
意外な音として有名なのが、『テレビの砂嵐の音』とか、
聖飢魔Ⅱの『蝋人形の館』のイントロでのデーモン閣下の台詞、
『お前も蝋人形にしてやろうか!』なんてのがありまして。
赤ちゃんも、本物の悪魔は怖いんですかね。
あと、スーパーのレジ袋をガサガサやる音も効果があるそうです。
これはレジ袋の音は、胎内で聞こえる母親の心音に近いからという説がありまして、
『お袋』の代わりを『袋』がしてくれるというのは便利ですよね。
音というのは人に様々な影響を与えるわけですが、
『タバコが嫌いになる着メロ』というのがあるそうですね。
聞くだけでタバコ嫌いになれるなら、禁煙したいと思ってる方には朗報ですよね。
このメロディには『正統派バージョン』と『インパクト重視バージョン』があるそうでして、
『正統派バージョン』の方は、人間の感情を安定させる効果がある
『1/fの揺らぎ』が含まれたクラシック音楽を流し、それをバックに、
タバコを吸う事で起こる病名を、声優さんが淡々と読み上げるんですね。
癒し系の音楽が流れる中、
「・・・動脈硬化・・・脳梗塞・・・肌荒れ・・・肺ガン」
めちゃめちゃシュールな着メロですよ。
そして最後、締めくくりの言葉は、
「・・・それでも、あなたはタバコを吸いますか?」
これは、笑顔だけど目が笑ってない人と話してる時のような心持ちになれそうですね。
一方、『インパクト重視バージョ』の方は、
打って変わってバックに不安感を煽るような不協和音が鳴り響いてるんですね。
そしてその曲が段々と速くなり、聴き手の心拍数を上げていくんですね。
そして声優さんの、
「・・・あなたはどうしようもなく、だらしない人間だ」と、
全人格否定とも言える、腰の入った非難が浴びせられるんですね。
これはタバコが嫌いになる前に、自分を嫌いになりそうですよね。
禁煙には成功するかもしれませんが、代わりに鬱病になりそうですよね。
しかしこのシステムが、落語絡みで使われたら怖いですよね。
『高座に上がるのが怖くなる着メロ』とかね。
着信があると、噺家さんの声で、
「・・・ダダスベリ・・・ネタが飛ぶ・・・絶句・・・落語の途中での着メロ・・・お客のイビキ・・・失笑冷笑・・・」
なんてのが流れて、最後には、
「・・・それでも、あなたは座布団に座りますか?」
これは怖いですね。
●告知!!
イベントや落語会が中止される中、ひとつの提案です!
一般家庭のお茶の間で、落語を聞いてみませんか?
ずっと家の中にいてフラストレーションがたまる日々を送ってる方も多いと思いますが、
我々演り手の方も、落語ができなくてモヤモヤしています。
『家にいましょう』と呼びかけられている【このご時世】ですから、
家にいながら落語が聞けたら一番です。
落語の動画を楽しんでる方もいると思いますが、やはり落語は生で見ていただくのが一番です。
ですから、微笑亭さん太が
皆さんのお宅へお邪魔して、おうちで落語をやります!
【ご家族+噺家一名寄席】とでも言いましょうか、早い話が【落語のデリバリー】です。
ご家族に一名プラスくらいは、許してもらえるかと思って、この企画を提案してみました。
ご家族でなくても、ごくごく少人数の集まりなら可、という感じですかね。
こちらがお邪魔するわけですから、
昼でも夜でも、都合の良い日と時間をリクエストしていただいて大丈夫ですし、
会の途中での換気も、し放題です(笑)
場所も、座布団が置けて落語ができるところなら、どんな所でもOKです。
お邪魔する時は、ちゃんと熱を計ってから参ります。
【ご家族+噺家寄席】
公演依頼される方は、
090-8133-6921
にお電話下さるか、
hohoemiteisanta@yahoo.co.jp
あるいは、
hohoemitei-santa@hotmail.co.jp
までメール下さい。
ダメもとでの企画ですが、
GWで暇をもて余す予定の方など、よろしかったらご依頼くださいませ!
微笑亭さん太