囲碁、よろしく
元は囲碁の方から来た言葉だそうですね。
江戸時代末期、八百屋の長兵衛、通称八百長さんが、
よく相撲の親方と碁を打っていたんですが、相手に勝てる腕前がありながら、
常に一勝一敗になるように細工してご機嫌を取ったところから出た言葉のようですね。
他にも『傍目八目』だとか『一目置く』、『駄目押し』、『布石』、『死活問題』といった言葉は
全て、囲碁が起源のようでして、結構、囲碁関連の言葉というのはあるんですね。
囲碁を嗜む方も多いでしょうが、
囲碁の考え方を仕事にも応用している方というのがいらっしゃいましてね。
囲碁というのは局地的に負けていても、そこは割り切って進め、
最終的にトータルで勝利を収めればいいわけでして、
大局的に物事を見極めなければならないビジネスの世界にも通ずるものがあるんですね。
そして、その時の心理状態が如実に出るゲームでもあるんですね。
攻撃的な戦い方ばかりしている時は、
『もっと仕事で冷静にならないといけない』って事が判ったり、
黒石が五つ並んで『勝った』って思ってしまった時には、
『自分は囲碁のルールを知らなかったな~』って事が判ったりするわけですね。
洒落たインテリアの店内で、女性スタッフが作るお酒を飲みながら、
ソファでゆったり碁が打てる【囲碁サロン】なんというのがあるそうですね。
仕事帰りにカクテル片手に碁を打つなんてのは、なかなかオシャレですよね。
店内には何故か、歯医者さんが常駐してましてね。
「どうして歯医者さんがいるんですか?」
「いえね、勝負に夢中になるあまり、
手に持った石をおつまみと間違えてガリッとかじっちゃって、
歯が欠ける人が続出してるもんですから、その対策としているんですね」
「本当ですか?そんなそそっかしい人がいるんですね、ハハハ・・・」
なんてんで笑いながらバシッと打ったら、碁石じゃなくて、
おつまみのピスタチオだったりしましてね。
最近は碁を打つ女性が増えているようでして、普及のための講習会を開いたりすると、
参加者の七割以上が女性だったりするそうですね。
女性が増えれば出逢いの場になる可能性もあるわけでして、
一局手合わせをしたのをきっかけに親しくなり、
奥さんの他にお付き合いをするようになりましてね・・・
盤上の石を囲ってるうちに、愛人まで囲っちゃったりするわけですね。
せっかく女性が増えているんだったら、碁石も地味な白と黒じゃなくて、
他の色にしてみたらどうでしょうね。
例えば赤と緑なんかにしてみたら、盤上がイッキに華やかになりますよ。
勝負がついた盤面を見ると、完全に色盲の検査表みたくなってるわけですね。
微笑亭さん太