年のための確認です
聞いてる人たちは『ふ~ん・・・』という感じで案外普通だったりしますが、
『副賞として、ティッシュペーパー一年分が贈られます』なんて言うと、
妙に場が盛り上がるなんて事があります。
『一時にティッシュペパー一年分も貰って、何するんだろ?』とか、
色んな事を妄想するのかどうか判りませんが、誰しも、
どのくらいの量なのか興味がわくという事はありますよね。
企業によって基準はまちまちでしょうが、
某製紙会社の場合は、一週間に一箱計算で約五十五箱だそうですね。
これ、金額に直したら数千円ですから、
その出費で『商品券五万円』よりインパクトの点では圧勝です。
スポンサーの側からしてみたら、非常にオイシイ話ですよね。
大体、副賞一年分というのは、食品の場合、一日一食計算のようですね。
飲み物なら、一日一本。
ですから『ティッシュペパー一年分』も、若い独身男性がゲットしたからといって、
気を遣って割増になるというような事はないんですね。
以前、オリックスの選手が
函館の試合でホームランを打った副賞として、『イカ一年分』を貰ったんですね。
その選手の実家に副賞が贈られたんですが、
贈られてきた三百六十五ハイのイカを目の前にして、
実家で魚介類の卸売業を営むお父さんがムッとしたって実話があるんですが、
そういう間の悪い事態も十分ありえますよね。
食品の副賞というと大相撲が有名ですが、以前九州場所で、
優勝した白鳳に福岡市長賞として『明太子一年分』というのが贈られてるんですね。
当然、部屋の若い衆で食べたんでしょうが、一般人が明太子一年分貰っても困りますよね。
そうそう食べられるもんではないですから、
時間が経って腐ってしまうなんて事になりますよ。
赤い明太子に緑のカビが生えて、色盲の方だったら
困るような色合いになっちゃいましてね・・・
『辛子明太子』が『悲しい明太子』になっちゃったら勿体ないですからね。
一年分ではなくて、重量で出す場合もありますよ。
『梅一トン』とか『バター四トン』、『あさり一トン』なんてのが
副賞として出された事もあるようです。
あさり一トンというと、約十五万個あるそうですから、
これはもう食べるより、どこかの海岸を借りて、潮干狩りをやった方が儲かりますよね。
今は不景気ですから、これからは同じ一年分でも、よくよく考えたら
大した量じゃないというような副賞が出てくるかもしれませんね。
『鏡餅一年分』とか『誕生日ケーキ一年分』なんてのは、
要するに一個だったりしますもんね。
・・・まあ、中には誕生日が年に十五回くらいある、キャバクラ嬢なんかもいますけどね。
「おめでとうございます!副賞として、『ヒト十ヶ月分』をお贈りします」
なんてんで、可愛い女の子をあてがわれたりしましてね。
十ヶ月後には、その女の子のお腹から見事、『副賞』が出てくるなんて事もあるかもですね。
微笑亭さん太