忘年会を忘れたい
ガッカリされてる方々も沢山いらっしゃると思います。
宴会でも忘年会ですと、
その年に流行った歌とか芸人さんのネタなんかを、宴会の余興としてやる方は多いですよね。
四年前【逃げるは恥だが役に立つ】というドラマが大ヒットした時には、
そのエンディングで踊られていたダンスが忘年会で大人気になりましたよね。
その頃、中年のサラリーマン二人が、
「聞いてくれよ・・・忘年会で逃げ恥ダンスを踊る事になったんだ」
「うわ~、気の毒に。メンバーは?」
「俺と課長、部長、それに社長」
「豪華なメンツだね」
「そうなんだけど、そのダンス、何て銘打ってると思う?」
「さあ・・・何て銘打ってるの?」
「ハゲるは恥だが上に立つ」
今となっては、きっといい思い出でしょうね。
昨年の流行語大賞は【ワンチーム】でしたが、
昨年末【忘年会スルー】なんて言葉が、かなり流行りましてね。
忘年会スルーとは、会社の忘年会に行かない事でして、
NHKのニュースでも紹介されたこの言葉は、
予定を作ってでも忘年会には行きたくないという若手社員の心情を表している言葉ですね。
「山田君、君、忘年会には来るだろ?」
「あ~すみません、その日僕、ちょうど予定が入っちゃって~」
「・・・まだ日にち言ってないんだけど」
忘年会に行きたくない理由というのは、
四~五千円払って、つまらない上司の話を延々聞かなければいけないのは
嫌だというのが主な理由のようですね。
【飲みニケーション】なんて言葉は、令和の今では完全に死語になっているようですね。
あるサラリーマンが取引先の会社に行った時、
壁に貼られていたカレンダーに『十二月の土曜に健康診断』と記載があったんですね。
十二月に健康診断というのも珍しいなと思って、
「社長、こちらは随分と遅い時期に健康診断をやられるんですね」と言ったら、
「うん、こうすれば忘年会とか行きたくない社員も断りやすくなるでしょう?」
と悪戯っぽく笑ってたそうですが・・・
こういう話の判りそうな社長がいる会社の忘年会なら、
逆に行ってみたくなるんじゃないですかね。
やはり忘年会は、気の合う友達同士でやるのが一番ですよね。
高校時代、理数系のクラスで大変に仲の良かった友人七人で忘年会をやる事になりましてね。
その忘年会の場所を決める事になったんですね。
「俺たち住んでるところバラバラだけど、どこで忘年会やろうか?」
「じゃあ七人の所在地の緯度と経度を調べて中心地を割り出して、そこでやろうぜ」
そんな話になり計算したみたところ、一人アメリカに住んでる人がいたせいで、
忘年会の場所が中国の福建省になったって話がありましてね・・・
さすがにもう少し近場の方がよかったですよね。
微笑亭さん太