全ては筋肉のために
「そうなんだよ。
筋トレにハマると『全ては筋肉のために!』という思考になるから、
どんな辛い事にも耐えられるんだ」
「そうなの?」
「食事制限も、早寝早起きも、毎日のベンチプレスも、仕事も、
愛する筋肉のためと思えば楽しめちゃうからね」
「へえ~・・・それってさ、
『好きな人のためなら、辛い事でも頑張れちゃう』って言ってる女の子と同じなんじゃないの?」
どうやら『マッチョ=恋する乙女』という公式が成り立つようですね。
「筋トレが趣味の人は、いつも穏やかで優しい人が多いと聞きましたが」
「ええ、そうですね」
「それはどうしてですか?」
「怒ったりストレスを感じると、筋肉を分解するホルモンが分泌してしまうので、
マッチョは常に筋肉のため、人にネガティブな感情を持たないようにしてるんです」
気は優しくて力持ちの原点は、ここにあるんでしょうかね。
電車通勤をされている方は、
その移動時間中、何となくスマホを見ながら過ごしてしまって
『この時間をもっと有効に使う方法はないものか』と
思ってる方もいるんじゃないでしょうかね。
そんな方には朗報なんですが、JR東日本とJR東日本スポーツが、
『移動空間を成長空間に変える』をコンセプトに、
山手線の新型車両の車内で利用できる【‘TRAIN’ing】(トレイニング)という電車専用トレーニングアプリを
期間限定で試験的に導入したそうですね。
【‘TRAIN’ing】は【トレイン】と【トレーニング】を掛け合わせた造語で、
電車内を成長空間に変えるという全く新しい発想と、
昨今社会で関心の高まるヘルスケアとを掛け合わせることで生まれたサービスなんですね。
具体的には何をするのかというと、
『体を鍛えたい』とか『リラックスしたい』といった乗客の目的や
電車の乗車位置、混雑率に応じ、適したプログラムを利用する事ができ、
車内で出来る座席や吊り革、手すりなどを使った
パーソナルトレーニングプログラムを
音声ガイダンスで案内する仕組みになっているんですね。
早い話が、通勤電車の中が【トレーニングジム】と化すわけですね。
満員電車で鍛えられるのは【忍耐力】だけかと思いましたが【体力】まで鍛えられるんですね。
「電車に乗ってて、体が鍛えられるなんていいよね」
「そんなに鍛えたかったら、電車に乗らずに走った方がいいんじゃないの?」
それを言っちゃおしまいって感じですけどね。
ですからこれからは、吊り革を使った懸垂とか、
手すりを使った鉄棒なんかが見られるんじゃないですかね。
一生懸命トレーニングしまくって、伸ばした手が女性のお尻に当たって
痴漢で逮捕されるまでがワンセットになってるのかもしれませんね。
微笑亭さん太