粗製乱造の流行語に一喝
流行語大賞の候補の中に【タピる】という言葉が入っていたくらい
【タピオカミルクティー】が大ブレイクした年でもありました。
あそこまで流行らなかったら、
木下優樹菜さんが謹慎処分をくらう事も
なかったんじゃないかというくらい流行りましたが、
このタピオカドリンクを飲む活動の事を【タピ活】と言いましてね。
こんな言葉、今までこの世に存在してなかったですから、
造語である事は明らかですが、【婚活】や【終活】などから始まった
【○○活】という造語が、最近急増してますよね。
【ポイ活】なんてのがありましてね。
これは、ポイント活動の略で、ポイントサイトやアプリを使って、
ポイントをお得に貯める活動の事を指す言葉なんですね。
それからゴルフやカメラなど自分の趣味の活動をする【趣味活】、
麻婆豆腐など、痺れる辛さがクセになる麻辣料理を食べる【マー活】、
夏場を快適に過ごすために行う【涼活】なんて言葉もあるようですね。
結婚するためにする活動、【婚活】は今や普通に使われてますが、
昆虫の昆という字を書く【昆活】というのもありましてね。
これは昆虫を学んだり、採集したりする活動の事で、
昆虫大好き俳優の香川照之さんなんかは【昆活マイスター】ですね。
ちょっと怖い言葉に【離活】というのがありましてね。
これは奥さんが旦那さんと離婚するために準備する活動の事で、
離婚後の収入や住居の確保をあらかじめ手配する事を指すんですね。
夫に気づかれぬよう、そ~っと準備するものだとか・・・下手な怪談噺より恐ろしいですよね。
ダイエットの事を【痩せ活】と言い換える方もいるかもしれませんが、
逆に太るのを気にせずに、自分が好きなものを食べたいだけ食べる事を
【デブ活】というそうですね。
これは若い女性を中心に自虐的な意味で使われるようで
『今日は、○○さんとデブ活。食べ過ぎて幸せ!』などと、
食べている様子をSNSに投稿して、デブ活を満喫している女子もいるそうですね。
ちなみに彼氏と期間限定で必ず痩せる約束をしたのに、
約束の期日までにとても痩せそうがない絶体絶命の状況で、
一か八かクリームシチューにトンカツを入れて食べる事を
【シチューに活】というそうですけどね。
奈良の鹿を早朝に撮影してSNSに写真を投稿する事を【鹿活】、
グラビアアイドルなどが、バストアップに努める事を【乳活】と、
何でも【活】を付ければ言葉が誕生する流れになってますよね。
「最近、○○活って言葉が多いよね」
「そうそう。髪をとかす事を【櫛活】、魚が泳ぐためにヒレを動かすのを【ヒレ活】、
相手を睨みつけるのを【メンチ活】って言うらしいね」
「何か美味しそうなラインナップになってるね」
「ネガティブな言葉にも○○活があって、ずるい事ばかりするのを【狡活】、
そういう人の被害に遭って損ばかりするのを【迂活】、
愛人宅と自宅を往復するのを【二重生活】、
それをバラすと脅すのを【恐活】だってさ」
このように何にでも活を付けてしまう活動の事を
【何でもかんでも○○活】と言うんでしょうね。
微笑亭さん太