イハンのバカ
その中国の浙江省杭州市建徳に設置されている
電光掲示板の交通安全標語が、
SNSで話題になっているそうですね。
『交通違反しちゃうアナタはブサイクだ!』などという
火の玉ストレート標語があるかと思えば、
『運転中の電話はご法度、物静かなイケメンを目指そう』という柔らかい語調のもあり、
まさにアメとムチを使い分けてる感じですね。
『オートバイ運転にはヘルメットを忘れずに。
じゃないとBMWを運転してる同級生に見つかるよ』といったエスプリの効いたものや、
『時速六十キロ以下なら建徳の素敵な景色を楽しめます。
八十キロ以上なら素敵な建徳市第一人民病院が貴方をお待ちしております』といった、
ブラックユーモア全開の標語もあるんですね。
これらの標語は一見するとふざけているように見えるんですが、
実は思いやりにあふれており、人々に深い印象を残していると、
中国では受け取られているようですね。
車を運転される方は、くれぐれも事故には気をつけていただきたいですが、
交通違反にも、気をつけていただきたいですね。
スピード違反を始め、駐車違反、信号無視、一旦停止無視・・・違反も色々ありますが、
中でドライバーの方々の大多数が、ちょっと納得のいかない違反もあるようですね。
それは、横断歩道で渡ろうとしている歩行者がいる時に、
車がそれを無視して止まらずに行ってしまった時にとられる
【横断歩行者妨害等違反】というやつですね。
横断歩行者妨害等違反の罰則は、
行政処分で違反点数二点、反則金は普通車で九千円となりましてね。
信号機のない横断歩道では、元々自動車側が歩行者を優先し、
一時停止する義務があるので、これを守らないと違反になるわけです。
ちょっと前から、
この違反をとられてしまうドライバーの話をよく聞くな~という気がしていたら、
本当に今、この交通違反の取り締まりが急増しているようですね。
その裏には、一昨年警察庁から出された、ある通達が関係してましてね。
警察庁は一昨年十月に『信号機のない横断歩道における、
歩行者優先等を徹底するための広報啓発・指導の強化について』という通達を
各都道府県警に出したんですね。
中身を見ると
『横断歩道で一時停止しない自動車はどんどん摘発せよ』というものなんですね。
それ以来警察の皆さんは、気合いを入れて摘発に臨んでいるという事になるわけですね。
もちろん、明らかに横断歩道を渡ろうとしている人がいるのに、
スルーしてしまうのは車が悪いというのは当然です。
しかし中には【微妙な歩行者】の方がいらっしゃるんですよね。
横断歩道に対して微妙な距離で立っていて
【横断歩道を渡ろうとしている】のか【ただ単に立ち止まっている】のか、
瞬時に判断がつかないような方がいるんですよね。
ジョギングやウォーキングをされてる方だと、
たまたまそこで立ち止まって休憩されてる方もいますし、
歩きスマホされてる方が横断歩道のところにいる場合には、
本当に判断できなかったりします。
中には少しだけ渡りかけるようなフリをする、
フェイントをかける方もいたりなんかしましてね。
ですから横断歩行者妨害等違反に関しては、
歩行者の方にも【手を上げる】とか【車の方を見る】といった、
【明らかな意思表示】を義務付けていただきたいと思いますね。
そうでないとそのうちに、反則金ゲットのために警察が、
アルバイトを雇って横断歩道に立たせたりするなんて事があるかもしれませんよ。
微笑亭さん太