どうか許してください
プライベートでお店に入って食事をしてたり、
街中でショッピングをしてたりする時、
勝手に写真を撮られてしまう事があるようですね。
やはりそういう時には、ちゃんと許可を取ってから撮影してもらいたいでしょうね。
母親と娘がディズニーランドに遊びに行きましてね。母親がミッキーを見つけて
「一緒に写真を撮りましょう!」
と話しかけたんですが、それに対してミッキーが無言で頷いたんですね。
すると母親が、
「・・・あ、ゴメン!あんたアメリカの人だから、日本語が話せないのね!」
その後、三人で肩を組んで撮影したんですが、
ミッキーは肩を小刻みに震わせ、必死に笑いをこらえていたそうですね。
何事も許可を取るというのは大事だというのが実感できるような出来事がありましてね。
パソコンやスマホで文字が打てますから、
手書きで文字を書く事はめっきり少なくなってきた方も多いんじゃないかと思いますが、
それでも手書きで物を書かなければならない時は、
間違えた文字を消すために【消しゴム】が必要ですよね。
最も有名な【消しゴム】のひとつと言っても過言ではないのが、
大手文具メーカー、トンボ鉛筆が製造する【MONO消しゴム】じゃないかと思いますね。
兵庫県小野市の観光協会が、そのMONO消しゴムのパロディー版を作ったんですね。
それは【MONO】から【M】の一文字を取った【ONO消しゴム】という物でして、
なかなか面白い出来栄えだったんですが、トンボ鉛筆の方から
イベントでの販売を差し止められてしまったんですね。
MONO消しゴムの青白黒のストライプ柄は、
二〇一七年に色彩の登録商標として日本で初めて認められているんですが、
小野市は『字体やケースの色を変えれば問題ない』と判断していたんですね。
ところがトンボ鉛筆の許可をしっかり取っていなかったらしく、
イベントでの販売中止という事態に至ったようですね。
小野市にしてみたら、まさに『オ~ノ~!』と叫びたくなる状況でしょうね。
「トンボ鉛筆の許可をちゃんと取っていなかったんですか?」
「申し訳ありません・・・消せない黒歴史を作ってしまいました」
と謝罪していたらしいですけどね。
「あれ?ここにあった消しゴムがない・・・どこいっちゃったんだろ?
・・・消しゴムって、すぐになくなっちゃうよな」
「お前、消しゴムがなくなる理由を知ってるか?」
「消しゴムがなくなる理由?いや知らないけど」
「消しゴムというのは、ず~っと文字を消し続けていって、
最終的には自分が消される事に気づくと、自ら姿を消すんだよ・・・」
消しゴムがなくなるのには、そんな物悲しい理由があったんですね。
微笑亭さん太