お笑いコンビの、ベストな相方とは?
『ドリームマッチ』という番組をやってました。
今までに何回か放送された特番なんですが、
今回は売出し中の若手芸人が参戦という事で、興味深く見ました。
違う相方と組んでみると、
その芸人のポテンシャルが垣間見えて面白いですね。
優勝したのは、
『ノンスタイル』の石田君と『オードリー』の若林君のコンビでしたが、
これはもう、何年もコンビを組んでいるかのような安定感でした。
私の中での準優勝は、
『ノンスタイル』井上君と『キングオブコメディ』の今野君でした。
お互いのキャラをうまく立てて使った、見事なネタ構成でした。
お笑いコンビを見ていると、片方の能力が突出していて、
相方ははっきり言ってイマイチだったりする事があります。
『彼みたいな優秀な芸人が、何でこんな相方と組んでるんだろう?』と
疑問に思った方もいるんじゃないでしょうか。
彼と同レベルの、うまい芸人と組めば、
もっともっと面白くなるんじゃないだろうかと、思っちゃいますよね。
ところが、そうでもなかったりするんですね。
芸人というのは基本、頑固でわがままで、
自分を一番生かせるスタイルで演りたいと思う人が多いです。
ピン芸人なら、自分の演りたいようにできますが、
コンビで演る場合には、やはりどちらかが妥協して、
相方に合わせていかなければならない部分というのが生じます。
その場合、
自分の演りたいようにやらせてくれる相方がベストなわけですよね。
相方の方も、『こいつあってのコンビだから』と思えばこそ、
彼のあやつり人形みたくなってくれます。
優秀な芸人であればあるほど、
この『あやつり人形的役割』を果たしてくれる相方が欲しいんですね。
こうなると、
1+1=3にも4にもなります。
ところが、優秀すぎる芸人同士が組んでしまうと、
お互いに、譲れない部分が多々出てきてしまいます。
しかもそれは、どちらかの演り方が間違っているわけでもなく、
それぞれ、演り方としては成立していて、
後は好みの問題、芸風の問題だったりするんですね。
『正解同士の対立』というのは、これはもめます。
結果、どちらかが妥協したとしても、
コンビとしてのモチベーションが全く上がらず、
1+1=0…共倒れになってしまう可能性があるんですね。
コンビで演る場合は、
『相手の能力』よりも『自分との相性』というのが、
一番大切なファクターになってくるんでしょうね。
コンビ芸人の方々は大変だな~って
マジで思います。
微笑亭さん太