あまり私を、校則しないで
ルールを守らなければ秩序が成り立ちませんから、集団が崩壊してしまいます。
子供たちが通う学校にも『校則』という名のルールがあるわけですが、
どうかすると、その校則自体がいかがなものか、みたいな場合もありますよね。
ある子が風邪を引いて三十九度の熱を出し、早退しようとしたんですが、
そこの学校では『止む終えず体調不良で早退する場合には、
担任、保健部、指導部、指導部長に許可を得る事』という校則があるんですね。
彼は三十九度の高熱の体で、色んなところを回って許可を得たんですが、
指導部の先生を捕まえるのに、ことの外時間がかかったため、
全てを回り終わった時には、力尽きて倒れてしまったって話がありましてね。
まさに、命の危険を感じる校則ですよね。
学校ですから、異性関係にうるさいところは多いですよね。
『校内で異性と会話する場合は、会話用紙を提出し許可をもらい、
会話室で会話をすること』女の子と会話するのに、いちいち許可がいるんですね。
朝、顔を合わせて、うっかり『おはよう!』なんて話しかけようもんなら、
校則違反で停学になる恐れがあるわけですね。
『男女交際をする際は、六者面談すること』なんという、
騒ぎを大きくしたいとしか思えない校則もありましてね。
しかし、『六者』というのは、内訳がよく判らないですよね。
「先生、彼氏、彼氏の親、彼女、彼女の親・・・もう一人は誰ですか?」ったら、
「お腹の子供です」
って言ってましたけどね。
他にも『授業中のくしゃみは三回まで。それ以上出る者は保健室で休む』
というのがあったりしますが、この学校だと、鼻炎の人は、
保健室に入ったっきり出てこられませんね。
『先生が教室に入ってくる時は、拍手で迎えなければならない』なんという校則は、
北朝鮮か何かの学校としか思えませんし、
『一度登録した髪型は、卒業時まで変えてはならない』
・・・髪型を登録させる学校があるんですね。
しかも変えてはいけないという事は、もしも若くして薄くなってきてしまった場合には、
校則違反になっちゃうわけですから、おちおちハゲてもいられない事になりますよね。
地方色豊かな校則というのもありまして、奈良の学校では
『登下校中は、シカに乗ってはいけない』というのがあるんですが、
これはむしろ、シカに乗って登校する姿を見てみたい感じがあります。
北海道の学校になると『羊をいじめたら停学』とか、学校の周りが畑で、
『スイカを盗んだら停学、メロンなら退学』というのがあるんですが、
そう聞くと、スイカだったら若干OK的な雰囲気を感じちゃいますよね。
微笑亭さん太