ある日、森の中…
これからの季節、
ハイキングや夏山登山をされる方が多くなると思いますが、
山中で熊にバッタリというのには、
くれぐれも気をつけていただきたいですね。
『熊出没注意』なんて看板のあるところでは、
熊を近づけないために、
笛など音の出る物を持ち歩くのがいいですよね。
海外ですとアラスカなんかでは、
旅行者が熊の出そうなところを行く時には、
熊よけの小さな鈴をつけるよう注意されてるそうです。
この鈴を鳴らしながら歩けば、大抵の熊を追い払うんですが、
世界最大で、最も気をつけなければならない
『アラスカヒグマ』には効き目がないので、
気をつけなければいけないそうですね。
アラスカヒグマが辺りにいるかどうか知るためには、
山道の地面を探して、
アラスカヒグマのフンがあるかどうかで見分ければいいそうですね。
「アラスカヒグマのフンかどうかは、どうやって見分けるんですか?」ったら、
「小さな鈴が混じっているのがそうです」って言ってましたけどね。
東京でも奥多摩あたりには、
『ツキノワグマ』なんかが生息してるんですが、
最近、超太った熊が増えてきてるそうですね。
オスの平均体重は50~70キロなんですが、
100キロに届こうかというような、
完全に『メタボ熊』がいたりするんですね。
生息状況を調べるために電波発信機を付けたりしますが、
その首輪がはまらなかったという超肥満児もいたそうですね。
こんな熊が増えてしまった原因というのは、
人間が駆除したシカの死体が増えて、
それをたらふく食べるようになった事や、山間地で働く人が減り、
収穫されずに残ったカキやクリが
食べ放題だからという事が原因のようですね。
今や日本の山中は、熊にとってのパラダイスになってるわけですね。
専門家の方々は、熊の肥満を防ぐために、
食事制限をするのが必要だと仰ってますね。
熊専門の医師団とかを、山に送り込んだりしてね。
「ヒグマさん、あなたちゃんと食事制限守ってないでしょう?」
「すみません、先生。隠れてハチミツ舐めちゃいましたクマ」
「ダメですよ、あなた血糖値が高いんですから。
このままだと心臓病や糖尿病になるリスクが高くなっちゃいますよ。
…それからツキノワグマさん、あなた先月より体重増えてますけど、
何か動物性タンパク質の豊富な物を食べたでしょう?」
「いや…そんな事はないクマ」
「ウソついたって判りますよ。こっそり、鹿でもハンティングしたんでしょう?」
「実は、縄張りにハンターが迷い込んできたもんですから、つい…」
なんてんで、そんな中高年のおじさんみたいな熊が増殖していったら、
ちょっと嫌なものがありますよね。
微笑亭さん太