お持ち帰り
敬老会の催しにて一席やってきました。
このお話は笑天さんからいただいたもので、
地元の高齢者の方々を招いて、中学校の体育館でお祝いをするという
典型的な敬老会のイベントです。
午前中は子供たちの歌や踊りがあり、
昼食後、1時間ほどの落語会という構成になっていました。
二人で1時間ですから、一人30分の持ち時間という事になります。
楽屋で笑天さんと持ち時間の確認をしていた時、
「笑天さん、高座から時計が見えませんよね」
「あ、大丈夫ですよ。私が時計を持って上がりますので」
「あ、そうなんですか。ありがとうございます」
笑天さんが先にやられて、私が後だったんですが、
笑天さんが終わられ、入れ替わって私が上がり、
「え~、一席お付き合いを願います・・」
そう言ってふと見ると、時計がどこにもありません。
袖では『すみません、持って帰っちゃいました』
遠い目でこちらを見ている笑天さん・・
時計があると思っていたので、全くネタの時間の段取りをしてなかったんですが、
適当・・いや、適量に喋って下りてきました。
体育館高座の割には、皆さん、よく笑ってくださり、良い会になったと思います。
微笑亭さん太