血統書付きのフン
地域によっては時々起こったりするんですね。
これはシカが鉄分補給のため、線路を舐めにくるため起こる事なんですが、
そういった衝突事故を防ぐため、JR釜石線の線路には、
ライオンのフンを原料にしたシカよけの薬剤がまかれるそうですね。
この薬剤には、ライオンのフンから抽出した成分が含まれていて、
振りまく事で、シカが線路に近づかなくなる効果があるんですね。
野生のシカがライオンに会った事があるとは思えませんが、
本能的に危険な臭いだという事が判るんでしょうね。
「ウンチにシカよけの効果があるんだったら、
昔みたいに電車のトイレからそのまま外に垂れ流し方式にしたらいいんじゃないのかな?」
なんてんでやってみたら、ある特定の人のウンチだけ効果があったそうでしてね。
どういう人なのかと調べてみたら、干支が【トラ年】だったという・・・。
昭和の昔は、
飼い主が手ぶらで犬を散歩させている光景を見かける事がありましたが、
今は必ず、スコップとビニール袋を持って散歩させてますよね。
それでも一部の心無い飼い主が、犬のフンを放置していくなんて事もあったりします。
フンの放置を減らす工夫というのは色々あるようでして、
ちょっと前に【イエローチョーク作戦】というのが話題になりましてね。
これは犬のフンを見つけたら、黄色チョークでフンを丸で囲んで時間を書いておくんですね。
それだけでも放置が減るんだそうですね。
「ウチの前が、犬の散歩コースになっていて、
必ずフンを残していく飼い主がいるんだよ。
あまりにもひどいんで、注意喚起の看板を立てたよ」
その看板を見てみると『犬の皆さんへ 人間と散歩する時には必ず、
スコップとビニール袋を持たせてください』
・・・きっと、その飼い主より犬の方が賢いでしょうから、
ちゃんと看板の文句を理解してくれるでしょうね。
散歩中の犬のフンの後始末をしないで放置する無責任な飼い主の問題は、
日本だけではなく、世界共通の困った問題でしてね。
そんな中、アメリカの【バイオペット・ラボラトリーズ】という会社が、
犬のフンのDNA検査をして、飼い主を特定する
【フンの痕跡】というサービスの提供を始め、話題になっているようですね。
このサービスは元々、
この会社の女性研究者が、自身が住む集合住宅で、
あまりにも放置されたままの犬のフンを見る事から、
何とかできないかと考えた事が発端だそうですね。
システムとしてはまず、
その地域の集合住宅やコミュニティごとにサービスと契約を結び、
その地域で犬を飼っている住民に、犬のDNAサンプルを提供してもらい、
それを同社のデータペースに登録するんですね。
DNAが登録された段階で、
フンを放置する飼い主は劇的に減るそうでして、効果覿面のようですね。
現在、アメリカ、カナダ、イギリスで約四千のコミュニティが契約しているんですが、
今後もどんどん増えていくでしょうね。
将来的には日本でも導入されるんじゃないですかね。
「路上に放置されているフンのDNA検査をしてみました」
「どこの家の犬でしたか?」
「いえ、これは人間のモノです」
そんな意外な結末もありえますよね。
微笑亭さん太