イジメのケジメ
学校における【イジメの問題】というのは、恐らくなくならないでしょうね。
イジメを受けている子というのは、
それを知られる事を恐れて誰にも相談できないという事が圧倒的に多く、
その結果追い詰められてしまい、悲しい結末になってしまったりします。
周りにいる人間が、
その子の発する【SOS】に気づいてあげられるといいですよね。
特に親御さんは、我が子の様子の変化を見逃さないようにしていただきたいですね。
「トモヤ、お前、最近様子がおかしいけど、どうかしたのか?」
「えっ?あ、父さん・・・いや、別に何でもないよ」
「何でもないわけがないだろ。
父さんはな、いつもお前の様子を気にかけてるんだぞ。学校で何かあったのか?」
「うん・・・実はイジメ問題が起きてね」
「何?イジメ?お前、誰かにイジメられてるのか!?」
「いや、イジメられてないから困ってるんだ」
「・・・はあ?イジメられてないから困ってる?どういう事だ?」
「実は先週、学校の上履きが古くなったから、教室のゴミ箱に捨てたんだよ。
そうしたらそれを先生が見つけて、誰かが俺に対するイジメとして
上履きを捨てたと思い込んでカンカンに怒っちゃってさ。
捨てた奴が名乗り出るまで徹底的に追及するって、
メチャメチャ鼻息が荒いんだよ・・・
俺も『自分で捨てました』って言えない雰囲気になっちゃってさ・・・
あ~誰か俺をイジメてくれないかな~」
これも、変則的なイジメ問題という事になるんでしょうかね。
アメリカ・ニューヨーク州西部の都市ノーストナワンダというところでは、
子供がイジメをすると、その親が刑務所行きになるという条例が施行されているそうですね。
究極の【監督不行き届きの罰則】と言えますが、
両親が子供の行動に対して責任を負う事で、
イジメが止む事が期待されて作られた条例のようですね。
子供が九十日間のうちに二回、イジメをしたり他の生徒を攻撃したりした場合、
その子供の両親は二百五十ドル、約二万八千円の罰金を払うか、
もしくは最大十五日間刑務所で過ごすか、
またはその両方が科されるという事ですから、ガチの処罰ですよ。
『犬が噛んだら飼い主の責任』を地でいくような条例ですが、
「この条例で、随分とイジメは減ったんじゃないですか?」
「いえ、あまり減らないですね」
「減らない?どうしてですか?」
「わざとイジメをする子供が出てきちゃったんですよ・・・
自分の親に対する嫌がらせ目的で」
中には、こういうひねくれた子もいるかもしれませんね。
将来的には日本でも、イジメをした子供の親が処罰される可能性もありますよね。
「日本でも、イジメをした子供の親が処罰される事になったそうですね。
何の法律違反ですか?」
「製造物責任法違反です」
そんな悲しい世の中が来ないといいんですけどね。
微笑亭さん太