男なんてシャボン玉
ママと一緒にシャボン玉遊びをしている光景を見ると、
微笑ましい感じがしますよね。
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ 屋根まで飛んで こわれて消えた
風 風 吹くな シャボン玉飛ばそ
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた 生まれてすぐに こわれて消えた
風 風 吹くな シャボン玉飛ばそ
誰もが知っている有名な童謡ですが、
この歌の作詞者、野口雨情はこの歌に、
亡くなった我が子への思いを込めて作ったと言われてましてね。
この歌詞の意味するところは、
『屋根まで飛んだ』というのが【一人目の娘は成人まで生きた】という意味で、
『壊れて消えた』というのが【その後すぐに死んでしまった】という事だそうですね。
そして二番の『飛ばずに消えた』というのが
【二人目の娘は立つこともなく】という事で、
『生まれてすぐに 壊れて消えた』というのが
【生まれてすぐに死んでしまった】という意味なんだそうですね。
野口雨情は、実際に成人後の娘さんと、
生まれて間もない娘さんの二人を亡くしており、
この歌詞の裏側の都市伝説的な解釈に信憑性を与えてるんですね。
子供のまま大人になる事もなく逝ってしまった我が子を、
シャボン玉に例えているというのが真実であるとするなら、
どことなく物悲しい歌に思えますよね。
そんな野口雨情が悲しみそうな
【シャボン玉論争】というのが、今起こってましてね。
きっかけとなったのは『シャボン玉が近所迷惑にならないか不安』という、
恐らくお子さんを持つ親御さんからのSNSの投稿なんですが、
あらゆる事柄のクレームを心配しなくってはいけないという、
世知辛い世の中になったものですよね。
『全く気にしない』という方も多いんですが
『洗濯物につくから迷惑』とか『飲食する場所では迷惑』といった
【シャボン玉NG派】の方も少なからずいるんですね。
昔は普通に許されていたシャボン玉が許されないとは、
ちょっとした【バブル崩壊】ですよね。
結構年配の方がクレームをつけてこられるパターンが多いみたいですね。
「子供にシャボン玉なんかやらせるんじゃない!」
「何か実害がありましたか?」
「シャボン玉が車まで飛んできて、ワシの車が汚れた。これは実害だ!」
なんてんで怒ってる方に限って、コンビニの中まで車で入っていっちゃったりしてね・・・
こちらの方が明らかな実害ですけどね。
「今時の子供は家でゲームばかりしておって、ちっとも表で遊ばない。
子供は風の子、表で元気に遊ばせろ!」
なんて言ってた方々が『シャボン玉を飛ばすな!近所迷惑だ!』とか
『子供は公園で遊ぶな!ボール遊びは止めろ!』とか
『園児がうるさいから、保育園や幼稚園を潰せ!』とか言い出してるわけですから、
これは子供を産む人が減っても仕方ないですよね。
「シャボン玉もダメ、公園もダメ、ボール遊びもダメという事なら、
子供はどうすればいいんですか?」
「家で大人しく、ゲームでもしておれ!」
これを矛盾と言わずして何と言うのかという感じですよね。
微笑亭さん太