田んぼの絶句
8月から台風が順調に(?)やってきてますよね。
方々に恵みの雨をもたらす側面もありますから、
全く来ないのもいけないのかもしれませんが、
雨風は、ほどほどにしてもらいたいものですよね。
『集中豪雨』の被害というのは、昔は台風の時と相場が決まってましたが、
ここ数年は、何でもない普通の時に、大変な大雨の被害が出るというのがよくあります。
『ゲリラ豪雨』なんて言葉も、すっかり定着してしまいましたよね。
そんな中、必ずといって起こってしまう事故というのが、
豪雨の最中、田んぼを見にいって流されてしまうという事故ですね。
お年寄りの方なんかが巻き込まれたりする場合が多いですが、
あれは危険ですから、本当にお止めになった方がいいですよね。
田んぼが心配なのは判りますが、
土砂降りの最中見にいっても、事態が好転するとも思えないですからね。
農業の方が田んぼで亡くなっても『殉職扱い』はされませんしね。
「何であれ、年寄りは田んぼを見に行っちゃうんだろうね~?
自殺行為に等しいよ。
だってさ、報道された人は、誰も帰ってきた事がないんだぜ」
「そりゃ、帰ってきた人は報道されないからだろ」
・・・その通りなんですけどね。
「随分と雨が強くなってきたね」
「そうですね~。・・・お義母さん、田んぼ見に行かなくていいんですか?」
「危ないからね。今は止めておくよ」
「そんな事仰らずに、見に行ってきた方がいいですよ。
お義母さん、田んぼ見に行って下さいよ。
お願いですから、お義母さん!」
なんてんで、やたら嫁が姑に勧めてきたら、ちょっと怖いものがありますよね。
世界的な異常気象という事をよく言いますが、
日本も、どんどんと雨量が増えてきて、
雨が降っている日が普通になったりするかもしれませんね。
当然、人々の価値観というのも変化して、
雨の日を好み、晴れの日を嫌ったりするようになるわけですね。
「奥さん聞きました?明日、明後日と晴れるらしいですよ」
「連日で晴れ?あ~もう、最悪。
日が照ったら肌は乾燥するし、
紫外線対策はしなくちゃいけないし・・・何で雨降らないのよ~」
「雨の日が一番よね。
子供たちが表で泥んこになって遊んでも、
雨のシャワーで洗い流してくれるから手間いらずだしね」
「そうそう、公園のすべり台も、
天然のウォータースライダーみたくなるからいいって、ウチの子も喜んでるのに」
「早く雨が降るように、お天道様にお願いしましょうか」
なんてんで、『テルテル坊主』ならぬ、
ウェットティッシュで作った『シトシト坊主』なる物をぶら下げたりするという、
完全に価値観が逆転する日が来るかもしれませんね。
微笑亭さん太