偽りのキッズ
「いや~それがさ~、道路が大渋滞しちゃってさ~。まいったよ」
「あなた今日、電車じゃないの」
こんな子供みたいなウソをついて、簡単にバレるお父さんもいたりしますが、
子供というのは、よくウソをついたりしますよね。
ウソをつくのがうまい子供は、
将来大物になるという、最近の研究結果がありましてね。
子供というのは2歳くらいでウソをつき始め、
4歳では9割の子供がウソをつき、12歳で、ほぼ全員がウソをつくそうですね。
そして、それは認知能力が発達するほどウソの内容が上手くなっていくそうですから、
早い段階からウソをつく子供は知的レベルが高いと言え、
将来大物になるという事のようですね。
「ウソがうまい子供ってのは、将来大物になるらしいよ」
「そりゃそうだよ。ウソばっかりついてると、政治家になっちゃうから」
大体、【ウソをつくのがうまい人】ってのはバレないわけですから、
ウソをついた事すら判らないという事になりますよね。
『ところで、この調査結果というのは本当なんですか?』ったら、
『ウソです』なんて言われちゃったりしてね。
相対的に男性というのはウソが下手ですよね。
うまくウソをついたつもりでも、彼女の方はお見通しなんて事は、よくある話です。
というのも、男性というのはウソをついている時というのは、
判りやすい、パターン化された行動をとる事が多いんですね。
例えば、ウソをついている部分に触れられると、
一生懸命に話題を変えたりしましてね。
「ねえ、何で最近、お風呂場まで携帯を持っていくの?」
「え?・・・いや、最近の携帯ってさ、防水が凄いんだよね~。
そういえば君の携帯も、そろそろ機種を変えたらどうかな?
あ、変えるといえば、最近お米変えたよね~?」
なんてんで、話題の変え方が強引すぎるんですね。
それから目を合わさずに話す方なんてのも、すぐにバレますね。
「そうか、俺は目が泳ぐからウソがバレるのか・・・これは、対策をとらないとな」
「・・・あなた、何か私にウソついてるでしょう?」
「何言ってるんだ、ウソなんかついてないよ」
「じゃあ何で家の中でサングラスかけてるの?」
余計怪しくなっちゃったりしてね。
他にも声のトーンがおかしくなったり、無意識に眉が上がったり、
口数が多くなったり、不自然に無表情だったりなんてのもバレてしまいます。
結局、喋ってもバレる、喋らなくてもバレる、無表情でもバレるとなれば、
もうバレないためには、心臓を止めるしかないようですね。
微笑亭さん太