へ~そ~なんだ
しばしば重要な物の例えとして用いられる『ヘソ』ですが、
FBIの新人を、何千人も優秀な捜査官に育て上げた講師の方が
『ヘソは雄弁である』と仰ってましてね。
というのも、ヘソの向きは、その人の『興味』、『無関心』、
『興味の強まり、信頼』、『緊張、興味のわずかな減退』という
四種類の感情を表すらしいんですね。
ヘソの向きが、その人の意思を読み解く際の最も大切な要素だと、
その講師の方は仰ってます。
ヘソを突然、扉や出口に向けたり、会話の相手から逸らせば、
『早くこの会話を終わらせたいな~。もう、この場にいたくないよ』と、
無意識にシグナルを送っている事になるんですね。
ヘソが自分の本音をバラしているわけですよ。
そうしてみると、『アンパン』なんてのは、
常に真摯な態度で仕事してますよね。
いつもお客さんに『ヘソ』を向けてますからね。
「どうせ俺たちは、ヘソ向けてないから印象悪いよな~」
なんてんで、カッパとキューピーがボヤいてたって話もありますけどね。
当人が『ヘソの法則』というのを知っているかどうかは判りませんが、
実際、この法則を使って人心を掴んでいた方もいらっしゃいますよ。
アメリカの元大統領、ビル・クリントンさんというのは、
一緒にいる相手を気持ちよくくつろがせ、
心を開かせる名人として有名なんだそうですね。
相対する相手が、たとえ一般人であったとしても、
クリントン元大統領は、初めて会った相手には必ずヘソを向け丁寧に握手し、
温かい微笑みを浮かべるそうです。
そして彼は握手した相手の手を離し、次の相手へ向こうとしながら、
目線だけほんの〇・一秒、前の握手の相手に残すのです。
まるで『あなたの前から去るのは名残惜しいんですけど、
仕方なく、仕方なく次の人のところへ行くんですからね』と訴えるかのように。
これは凄い高等技術です。
世界広しと言えど、目線ひとつでこれだけの事ができるのは、
クリントン元大統領か、杉良太郎さんくらいのものですからね。
さすが、ダテに若い女性と『不適切な関係』を結びまくってたわけじゃないですよね。
意外な事に、
妻のヒラリー・クリントンさんは、旦那さんと全く逆の手法をとってるんですね。
彼女は大勢の人々が待っている場合、右手でごく軽く相手の手に触れながら、
左手でも別の人と握手していることが多いらしいです。
しかも満面の笑みを浮かべていながら、目が笑ってないですからね。
『あ~、やっぱり選挙で入れるのよそう』・・・これが、『大統領になった夫』と
『なれなかった妻』との差じゃないでしょうかね。
ヘソでもって相手の意思が判るなら、政府間の大切な交渉とかは、
ヘソの向きが判りやすい服装でするというのはどうでしょうかね。
今、日韓関係がよろしくない状態ですので、それを改善するためにも、
安倍総理と文在寅大統領が、往年の本田美奈子を思わせるような
『ヘソ出しルック』で会談に臨むなんというのは、なかなかシュールな光景ですよ。
交渉が難航している時には、きっと相手のヘソは曲がってるでしょうし、
つまらないジョークを飛ばして、向こうが愛想笑いをしている時なんかは、
ヘソが茶を沸かしてるでしょうから、非常に判りやすいんじゃないですかね~。
微笑亭さん太