果たして、サカリはつくのか?
【恋バナ】が鉄板ネタのように言われますが、
必ずしもそうではないみたいですね。
というのも、女性と飲んでる時、
「ねえねえ、今気になってる人とか、ぶっ殺したい人とかいるの?」と二択で尋ねると、
「いるいる~!」
と言って、大体【ぶっ殺したい人】の話題になるそうですね・・・
つまり人というのは【恋愛】よりも【暴力】で判り合えるという事なんでしょうね。
「なあミユキ、もう一度、俺とやり直してみないか?」
「何言ってんの、ユウト。
私にはもう、新しい彼氏がいるのよ。
そんな事できるわけないでしょう」
「今の彼氏の、どこがいいんだよ?」
「そうねえ・・・前に、独りぼっちで駅から帰らなければならない時、
突然雨が降ってきちゃって、困ってユウトに電話した事があったでしょう?
あの時、ユウトは『金なら払うからタクシー乗れば?』って言ったよね?」
「言ったよ。ちゃんとタクシー代、出しただろ?」
「うん、判ってる。
この間、全く同じ状況になったんだけど、そしたら
『どうせ忘れたんでしょう?』と、今の彼氏が傘持って、
駅まで迎えに来てくれてたの・・・そういうところかな」
この【優しさの違い】は、男性にはなかなか理解されにくいかもしれませんね。
「俺はイケメンじゃないから全くモテないけど、
事業で一発当てて大金持ちになれば、女の子がいっぱい寄ってくるに違いない!」
鼻息荒く、そんな事を言っている男性がいたりしますよね。
確かにお金は無いよりもある方がモテるんでしょうが
『お金持ちが絶対にモテる』というわけではないですよね。
雑誌などで【抱かれたい男ランキング】なんて特集が組まれたりするように、
女性が男性に好意を抱くというのは、突き詰めると
【男性に対して発情する】という事になります。
この【男性に対して発情する】という感情は生物学的なもので、
進化というシステムによって設計され、備わってるわけです。
人類が進化した六百万年のうち【お金】という要素が環境に存在したのは、
全体からしてみたら、極々僅かな期間という事になります。
その【お金】が、女性の生理的な【興奮】とか【発情】を引き出せる要因になるとは、
到底思えないですよね。
確かに女性はお金が好きかもしれませんが、
それはお金を持つ男性に対して、
生物学的に興奮、発情するというタイプの【好き】ではなく、
【合理的に考えた結果としての戦略】という事になりますね。
ですから生物本来の【好き】ではないわけです。
生物本来の【好き】というのは、女性にとっては、
【その男性の遺伝子を残したい】という事につながっていくわけです。
だからお金持ちでも、しょぼくれているオジサンはモテません。
そのオジサンの精子を使って子供を産む事のメリットをあまり感じないですからね。
「なるほどね。じゃあ、資産数十億円のニートと、
資産ゼロの斎藤工のどっちを選ぶかって話だね」
「そうそう。もちろん、斎藤工と子供を作って、それを資産家ニートのお金で育てるわ」
やはり女性というのは、考え方がたくましいですよね。
微笑亭さん太