血管商品にならないように
【マッサージ店】が増えている事に気づかされますよね。
それはもう激増と言ってもいいレベルで、昔ながらの健康的なお店から、
看板に妖艶な女性の写真を出していて、
『どんなサービスをしてくれるんだろ?』と、
男性が鼻の下を伸ばして目尻を下げながら
入店していきそうなお店まで、その種類は様々です。
やはり体の血行を良くするというのは、
健康を維持する上で大事な事ですよね。
ある方がマッサージ店に入り施術中、経営者と思しき男性マッサージ師に、
「マッサージ店って増えましたよね。景気はどうですか?」と聞いたら、
「ウチはね、平日は若い者に店を任せてるんですよ。
私は田舎で犬と暮らし、週末だけ店に出る感じなんです」
「へえ~、それはいいですね~。じゃあ経営は順調なんですね。
・・・あれ?でも今日って、月曜で平日ですよね?」
「あ、今のは理想の生活という私の妄想です。
実際には従業員もいませんし、犬もいません」
・・・やはりなかなか、商売敵が多くて楽じゃなさそうですね。
体の中を血液が循環している事は生きている証しでもあるわけですが、
悩み相談などを受けるカウンセラー的なお仕事をされている方のところには
『もう死にたいんです』という相談も、よく寄せられたりするわけです。
あるカウンセラーの方は、
「死にたくなったら、献血に行ってみてください」とお勧めしているそうですね。
「献血に行くと腕から血を抜かれ、痛くて生きてる感じがするし、
隣で自分の血がパンパンに入った管を見ていると妙に感動するし、
何より人のためになるし、お菓子とかアイスも食べられるし、
周りの皆さんは優しくて最高なので・・・死ぬ気なんか無くなっちゃいますよ」
という事らしいですが、これは結構効果があるかもしれませんね。
不老不死の人間というのは存在しませんし、
年老いた肉体を若返らせる事は不可能です。
しかし老人の体に若者の血液を入れる事によって、
若返りに似た効果を得られるのではないかという事が、
米国の臨床実験で明らかになったそうですね。
数十組の若いマウスと高齢マウスの血管をつなぎあわせて、
互いの血液を行き来させるという、かなりグロい実験をしたんですが、
その結果、高齢マウスは実験前よりも力強く健康になったそうですね。
これが人間でも同じ事が起こるのであれば、
若い血液が一種の【治療薬】としての役割を果たすという事になるわけですね。
もしもこの効果が科学的に百%証明されれば、
将来、お金持ちの老人が自分のクローンの赤ちゃんを製造して、
そこから血液を貰い続けて生きながらえるという、
SF映画みたいな事が現実社会で怒ってくるかもしれませんね。
「金持ちの連中はそれでいいかもしれんが、
ワシら貧乏な年寄りは、若い血液を手に入れるなんて事はできんぞ」
「よし、こうなったら、実力行使あるのみじゃ!」
こうしてお年寄りがあちこちで、若者を襲うようになるという
【高齢者の若者狩り】が社会問題化する日も、案外近いかもしれませんね。
微笑亭さん太