よ~く拳闘してみます
野球、体操、柔道、レスリング……
成績はあまり芳しくなかったですが。
ボクシング界からは誰も出られなかったですね。
ボクサー出身のタレントの草分け的存在と言えば、
輪島功一さんですよね。
輪島さんは最初、本名の『公一』でリングに上がってたんですが、
ある時リングアナウンサーに、縦書きされてた名前を見て、
『輪島ハムいち』と読まれてから、
今の『功一』という字に変えたらしいですね。
これで読み間違えられないだろうと安心してたら、
今度は横書きされてた名前を見て
『輪島エカいち』と読まれたって話もありましてね。
輪島さんはスーパーウエルター級のチャンピオンに、
二度も返り咲いたという不屈の闘志の持ち主ですが、
現役時代から強烈な個性を放ってらっしゃいましたよ。
輪島さんと言えば、
代名詞のように言われているのが『カエル跳び』ですが、
実は実戦では、たった一度使っただけなんですよね。
たった一度なのに、
『輪島さんと言えばカエル跳び』という印象がありますよね。
これは、たった一回しかやってないのに、
しょっちゅう『ちゃぶ台』を引っくり返しているイメージがある
『星飛雄馬のお父さん』と通ずるものがありますよね。
他にも、試合中自らあらぬ方向に視線を向けることで、
釣られてそちらを見た相手の隙を突くという、
『あっち向いてホイ作戦』なんてのも有名ですね。
これからもボクシング界を盛り上げていくためにも、
輪島さんを見習って、個性豊かなボクサーが生まれてくる事を望みますね。
奥さんと離婚したために乳飲み子を育てていかなければいけなくなり、
試合中、背中に赤ちゃんを背負ったまま闘うという
『子連れボクサー』とかね。
ラウンドの間の休憩時間のたびに、
赤コーナーで『授乳タイム』ですよ。
赤ちゃんをあやしながら相手の顔面に右ストレートを炸裂させ、
相手がリングに倒れたら、
おもむろに体の上でオムツ交換を始めたりなんかしてね。
他にも莫大な負債を抱えた『借金ボクサー』とかね。
セコンドには借金取りの人たちが団体で待ってるんですね。
で、ラウンドが終わるごとに、
分割でお金を払っていくというシステムになってましてね。どうかすると、
「すみません、5万円だけ貸してもらえませんか?」
対戦相手に無心に行ったりしてね。
ボクシングの試合というのは12ラウンドのはずなのに、
この『借金ボクサー』の場合は、13ラウンド目を闘うんですね。
「どうしてですか?」ったら、
「これは利息です」って言われちゃったりしてね。
こんなインパクトの強いボクサーたちが登場したら、
ボクシング界もますます盛り上がるんじゃないでしょうかね~。
微笑亭さん太