春よ恋
婚約や結婚指輪の比較サイトを運営する会社が、
結婚までの交際人数などに関する調査結果を発表したんですね。
二十代~六十代の既婚男女千人に対して
『結婚した相手は何番目に付き合った相手でしたか?』という質問をしたところ
【三人目】が最多の二十一・九%で、
【一人目】の十四・六%、【二人目】の十六・一%と合わせると、
半数以上の五十二・六%の人が
三人目までに結婚に至っている事が明らかになりましてね。
さらに『現在の結婚生活に満足していますか?』と聞くと、
最も多かったのが【どちらかというと満足】の四十七・五%で、
【満足】の三十四・一%を合わせると、
八十一・六%もの人が満足している事が判ったんですね。
ただ交際人数別に満足度を比較すると、
最も満足度が低いのは【一人目】の七十八・一%で、
最も高いのは【四人目】の八十八・五%だったんですね。
この結果から判断するに、初恋の相手と結婚しようとしている方は、
あと三人付き合ってから結婚した方が、
幸せな結婚生活を送れる可能性が高いという事になりますよね。
しかし、このアンケートに対して、回答者の方々が
本当に正直に答えてるかどうかは判りませんよね。
「こういうアンケートには、正直に答えない人は多いよ」
「そうそう。大体男は、付き合った人数を三倍して言うし、
女は三分の一にして言うからね」
「付き合った人数を聞かれて、〇~二人ってのは少ない感じがするし、
四~五人って言うと多すぎると思われるので、
三人と答えておくのが無難だと考えるのが日本人だよね~」
この予測は当たっているかもしれませんね。
夫婦関係がうまくいっているところは、
パートナーの微妙な変化にも気づいて、
気配りができる夫婦だと言いますよね。
奥さんが美容院に行けば
『今度の髪型も、なかなか素敵だね』とか、
辛そうな顔をしてたら『風邪引いたんじゃないのかい?
少し休んでなよ』などと、声をかけてあげるわけですね。
「最近さ、ウチのカミさんの様子が少しおかしいんだよ」
「どうおかしいんだよ?」
「時々ボ~ッとして、何か考えてる事があるんだよ」
「へえ・・・それってさ、元カレの事を思い出してんじゃないのか?」
友達からそんな事を言われて不安になった旦那さんが、
意を決して、奥さんに尋ねましてね。
「お前、時々ボ~ッとしてるけど、それは元カレの事でも思い出してるのか?」
それを聞いた奥さんが笑いだして、
「何を勘違いしてるの?
元カレの事なんて考えてるわけないでしょう。・・・今カレの事よ」
その後、この夫婦がどうなったかは定かではないですけどね。
微笑亭さん太