斬新すぎる寿司
今では日本の代表的な食べ物のように言われてますよね。
しかしお寿司の起源は東南アジアで、
紀元前には存在してましてね。
魚を保存するため魚を塩漬けにして、
米の中に漬けたものが始まりだそうですね。
今の【なれ寿司】に近い感じですが、
当時は魚だけを食べて、米は捨てていたそうですね。
握り寿司を食べるようになったのは
十九世紀に入ってからでして、それまでは、
なれ寿司や押し寿司が主流だったんですね。
初期の握り寿司はとても大きくて、
テニスボールくらいの大きさがあったそうですね。
大坂なおみもビックリって感じで、
回転寿司なら二皿で満腹ですよ。
「そんなに大きくては、接待の食事には向かないですよね」
「そりゃそうですよ。
テニスボール大のサイズですから、高級ではなくて低級(庭球)な食べ物です」
寿司という名前については【酢飯】が転じて【すし】になったとか、
酢飯が酸っぱいから【酸し】が【すし】になったとか言われますが
その形については、上の部分が魚で、
下が酢飯になるような台形に握るのが本来の形なんですね。
これは二寸五分、
約七・五センチに切ったネタと酢飯を合わせて口の中へ入れると、
ちょうどいいからなんですね。
舌先三寸というくらいなので、三寸前後である舌の長さにぴったり合うので、
ベストサイズというわけです。
「寿司って二個ずつ出てくるだろ?
それは最初に握り寿司を食べたのが、政治家だったからなんだよね」
「どうして?」
「ほら、政治家って、舌が二枚あるから」
それはウソでしょうが、
初期の寿司は大きかったので、二つに切って出したわけですね。
そして食べやすい大きさを追求した結果、
舌にぴったり合う二寸五分に落ち着いたわけでして、
【寸法】とはよく言ったものですよね。
来年、アメリカ資本で日本に出店される予定の寿司屋があるんですが、
このお店のシステムが斬新なようですね。
ここで寿司を食べるには予約が必要で、予約が通ると店から、
採取用のキットが送られてきて、予約した人はそのキットに、
自分のオシッコとウンチを採取して送り返すんだそうですね。
すると店の方で、これらのサンプルを解析して、
そのお客さんに欠けている栄養素を調べた上、
最適な栄養素を練りこんだ寿司を3Dプリンターで作って
提供するというお店なんだそうですね。
もはや何目的だか判らない感じになってますが、
将来的には、こういうお店が増えてくるのかもしれませんね。
「寿司を食べるのに、自分の排泄物を調べてもらうんだってさ」
「へえ~、そいつは斬新だね!
よし、じゃあ俺は同じシステムで、カレー屋を始めてみよう!」
これは絶対に流行りそうにないですよね。
微笑亭さん太