土下座するハンコ
数は少なくなったものの、いまだに炎上するような動画を
アップする人間はいるようですね。
不適切動画の中には、
法に触れかねないような行為を自慢げに上げている人もいますよね。
やはり人間としてのモラルやマナーというのは必要ですよね。
学生が社会人になると、仕事のやり方だけでなく、
礼儀やマナーなど、学ぶ事も多いでしょうね。
しかし、そうして覚える日本のビジネスマナーの中には、
『本当にこれは必要なの?』と、必要性に疑問を感じる
【謎マナー】も多い事にも気づかされますね。
そんな中で、最近話題になっている謎マナーの一つに
【お辞儀ハンコ】というのがあります。
お辞儀ハンコとは、社内で複数人の承認が必要な書類に押印する際、
『部下が上司にお辞儀をしているように、左斜めに傾けてハンコを押す』という、
金融業界など一部で重んじられているビジネスマナーの事ですね。
このマナーがクローズアップされるきっかけになったのが、
先日投稿された、ある会社員のツイッターの記事でしてね。
その内容というのが、彼の会社側が出した請求書のハンコが、
真っ直ぐに押されてるのを見た取引先から
『請求書の判子がお辞儀していないのは失礼だ!』と言って、
カンカンになって電話がかかってきたというのをボヤいた投稿だったんですね。
しかもその電話の時間というのが深夜の四時半という事で、
どう考えても、ハンコがお辞儀してない事より、
真夜中にそんなどうでもいい事で電話してくる方が
余程マナー違反ですよね。
普通の感覚で考えたら、
ハンコが傾いてる方が失礼な感じがするんですが・・・
今時の若者というのは、子供の頃は【反抗期】で怒られて、
大人になってからは【ハンコ向き】で怒られるんですね。
「お辞儀ハンコってのはさ、
最初はハンコを垂直に押し損ねた人がいて、
とても律儀な人だったから、書類を書き直そうとしたんだよ。
そしたら、それを見た相手が『いえいえ、それには及びません。
そのハンコ、お辞儀しているみたいですから、そのままで構いません。
書き直さなくていいですよ』と、笑顔でニッコリ笑って許してくれたんだよね」
「へえ~、そうなんだ。
それがきっかけで出来たマナーなんだね?」
「いや、俺が今、考えたんだ」
本当のところは、誰にも判らないみたいですね。
微笑亭さん太