お笑い番組のお客さん
優勝された粗品さん、おめでとうございます。
私も番組を見ていましたが、
最近、この手のタイトルを争うお笑い番組を見ていて、
とても気になる事があります。
客席には、ほとんどが若い女性で占められ
たくさん笑って番組を盛り上げてほしいという、局の事情はよく判ります。
きっと『そんなに面白くなくても笑ってください』的な指示が出てるんだろうな~と
そんな事も予想がつきます。
確かに笑いは、
誰かが率先して笑う事によって、あまり笑ってなかった人たちも
つられて笑いだすという事はありますから、
意識して笑い屋的な人を作るのは、番組制作の上では正しい事なんでしょう。
ただ、何でもかんでも
反応すればいいというものでもないと思うんですよね。
落語でも、マクラで
自分の体験談として『先日◯◯に行きまして』とか
『◯◯という趣味を始めまして』みたいなトークに対して
『へぇ~』とか『ほぉ~』みたいな声が出るのは、
これは極々自然なリアクションだと思います。
あくまでも【本当の事】として語ってますからね。
しかし、今回の【Rー1】でもありましたが、
コントのセリフに対して、大げさなリアクションや悲鳴が出るのは
おかしいと思うんですよね。
「このカラオケマイク、100万円もしたんだ」
「・・え~~~っ!!」
・・いやいや、そういう【設定】だし。
事実じゃないから。
客席の女の子たちは、
場を盛り上げようとして過剰なリアクションをしているのかもしれませんが、
それはやってる人間からすると、
むしろマイナスになってしまう反応ではないかと思うんですよね。
『反応するところは、そこじゃない』と。
同じ反応するのでも、自然な笑い声とかはいいと思うんです。
その【おかしな設定】に対しての笑いという事になりますからね。
でも【悲鳴】とか【驚き】は、ベクトルが違うと思いますね。
落語でも漫才でもコントでも
見る時のルールが明文化されているわけではないので
個人の自由に見ていただければいいと思うんですが、
どうも、お笑いのタイトル争いの番組に関しては、
ちょっとおかしな方向にいってる気がするな~と
そんな思いがする、今日この頃です。
微笑亭さん太