クスリとも笑えない話
ほとんどの成人男性が吸ってたと言っても過言ではないタバコは、
今や忌み嫌われる存在になってしまった印象があります。
タバコが吸える場所が次々と無くなっていって、
喫煙者は白い目で見られ、ちょっとした
隠れキリシタン狩りのような様相を呈しています。
当然、値上げも容赦ありません。
あっという間にコンビニ弁当の値段よりも高くなって、
お小遣いの少ないお父さんなんかは、タバコを吸うために
一食抜かなければならないような時代になりつつありますよね。
このまま値上がりが続いていくと、近い将来、
タバコよりもマリファナの方が安いなんて事態もありえますよね。
メキシコでは、
マリフアナの嗜好目的使用を解禁する法案が上院に提出されたそうですね。
メキシコでの麻薬に関する問題は常に言われてきた事なんですが、
これまでの政権が取った麻薬対策は、ことごとく失敗してきたんですね。
麻薬密輸組織絡みの暴力は国の最重要課題なので、
別の視点を探さなければならないという事で、
今回の法案提出という事に至ったようですね。
麻薬というのは禁止されているがゆえに
裏で高値で取り引きされるわけで、
それが麻薬組織の貴重な財源になっているわけです。
それを合法化してしまえば、そのあたりのコンビニで
気軽に買える事になり、値段も安くなります。
そうすれば組織にダメージを与えられるだろうという事で、
『毒を以て毒を制す』みたいな対策ですよね。
実際、北米大陸では米国の一部の州やカナダで解禁されてはいるんですが、
【麻薬組織の壊滅】と【市民へのドラッグの蔓延】というのを秤にかけてみたら、
【麻薬組織の壊滅】の方が重かったという事になるんでしょうね。
「ポルトガルでは、マリファナから覚醒剤まで合法化されてるんだよね。
それで麻薬中毒患者というのは減ったんだよ」
「それはさ、麻薬を大っぴらにやって、
どんどん死んでいく人間が増えたからなんじゃないの?」
そういう可能性は大いにありますよね。
「俺さ、大麻やった事あるけど、大麻には色々なメリットがあるんだぜ」
「何言ってんだ。そんなわけないだろ」
「いや、大麻をやると味覚が鋭くなって何を食ってもメチャメチャうまいんだよ。
シャワーを浴びても、トイレに行って用を足しても、
普段とは比べ物にならないくらい気持ちいいんだよね」
「そうなの?」
「興味本位で他の危険なドラッグに手を出すと、
『あ、これは本当に危険だな』という事が判って、大麻の安全性が認識できるんだよ」
「ええ・・・」
「外国人と一緒に吸うと、
英語なんかもスラスラ頭に入ってきて語学の勉強になるし、
やってる時は怒る気もなくなるから、人間同士の争い事はなくなって、
平和な世の中を築けるんだよ」
「へえ・・・大麻って、いい物なんだね」
事によったら日本でも、大麻合法化なんて時代が
やってくる可能性があるかもしれませんね。
微笑亭さん太