知らぬが最強
恋人たちにとっては、バレンタインやクリスマスというのは
一緒に過ごすイベントという事になるでしょうね。
今やハロウィンに
すっかり恒例イベントの主役を奪われた感じのあるクリスマスですが、
それでもカップルたちにとっては、
好きな人と過ごす大切なイベントである事に変わりありませんよね。
ハロウィンは当日にモンスターの紛争をしている人を見かけますが、
クリスマスはその前に、
「淋しい独身者はいねえが~?恋人の欲しい奴はいねえが~?」
と自分の相方を血眼になって探す【クリスマス・ナマハゲ】みたいな方は、
相変わらずいらっしゃいますよね。
淋しさをより強く感じる季節ではありますが、
【さみしい】あるいは【さびしい】という言葉を辞書で調べると、
【寂しい】と【淋しい】という二つの漢字が出てきますよね。
読みも【さみしい】【さびしい】の両方の読み方が出てきますし、
パソコンでどちらの読みを入力しても、ちゃんと漢字が出てきます。
【寂しい】と【淋しい】の違いというと、
【寂しい】は【静寂】や【わびさび】といった、
状況や様子を表す時に使うんですね。
それに対して【淋しい】は、さんずいが【涙】を表すように、
【涙が出る位に気持ちがさびしい時】に使うわけですね。
覚え方としては『わびさびを感じるのが【瀬戸内寂聴】さんの説法で、
涙が出るくらいに気持ちが淋しくなるのが
【淋病】にかかった時』と覚えるのがいいかもしれませんね。
「俺は何人か彼女いた事あるけど、
お前は生まれてから一度も女の子と付き合った事がないんだろ?
さぞかし淋しいんだろうな~」
上から目線で友達にそう言う方がいますけども、
これはどうも違うようですね。
【彼女いない歴】と【年齢】がイコールという方は
【それほど淋しさを感じてはいない】という事が、最近判ったそうですね。
これは、ドイツのミュンヘン工科大学の調査で明らかになった事なんですが、
恋愛した事のない男性は、そもそもその状態が当たり前であるため、
孤独感を感じる事はほとんどないわけですね。
生まれた時から、ず~っと一緒の状態が続いているという事ですよ。
彼女にフラれて落ち込んだり、
彼女との楽しかった思い出が忘れられなくて
立ち直れないという方はよくいますが、
恋愛経験のない男性は、付き合っている状態を想像すら出来ないため、
過去の自分との比較や落差などが一切発生しないわけですね。
しかもそういう男性は、大抵若い子が好きで、
面食いで、好みの幅も非常に狭いため、
人妻などにはほとんど関心を示さないんですね。
そのため他人に、どんなに素敵な奥さんがいても、嫉妬する事もないわけです。
過去に何人か恋人がいたという、
中途半端に異性と接している男性の方が孤独感が強いんですね。
従って、ある意味【童貞最強】という言い方もできるわけですね。
「なるほどね。俺は一度も女の子と付き合った経験がないから、
全然淋しくないぞ、ハッハッハッ・・・」
堂々と胸を張って言い切る童貞男子の目から、涙がこぼれ落ちたとしても、
それは見て見ぬふりをしてあげるのが優しさというものでしょうね。
微笑亭さん太