干支の仇を長崎で討つ
首尾よく就職先が決まるかどうかが、最大のテーマでしょうね。
当然、試験や面接で落とされる人もいますが、落とされるのは仕方がないにしても、
それが全く納得いかない理由だったら嫌ですよね。
中国では、特定の星座や血液型を採用条件とする企業が幾つもあり、
それが問題視されたなんて事がありましてね。
以前、湖北省武漢市の民間企業が、
求職者の星座を採用基準にしていた事が発覚しましてね。
この企業では山羊座、魚座、てんびん座を優先的に採用して、
さそり座、乙女座は絶対に採用しないんだそうですね。
なぜかと言うと、山羊座、魚座、てんびん座は
仕事に真面目で友好的であるのに対し、
さそり座はわがままで、自己主張が強い気分屋のため使い辛く、
乙女座はプライドが高く、周囲への批判を繰り返したあげく、
あっという間に会社を辞めて転職するからなんだそうですね。
これはもう、さそり座、乙女座に生まれたら自殺したくなるくらい
ひどい言われようですが、たかが生まれ月で、
ここまでの差別を受けるとなると、
『星座ハラスメント』と言っていいくらいの扱いですね。
・・さそり座の私としては、声を大にして言いたいですね。
中国では他にも、物流企業が採用の際、
星座や血液型を参考にしていた事が報じられたんですが、
ビジネスに関する場で、どうしてこんな事がまかり通ってしまうのかが不思議ですよね。
その背景には、中国という国は運勢占いなどの信仰が根強いという事があります。
人材登用の際に意見を聞くため、占星術師を雇う企業もあるんですね。
他にも『体型』とか『お酒の量』なんかを
採用基準に上げるところもあるそうです。
ラーメン屋の求人だったら、体型は『ズンドウ』に限るだとか、
愛人募集の求人だったら、お酒の量は『二合(二号)』がベストなんて
基準があるんでしょうね。
中には女性の採用条件の中に
『乳房が左右対称である事』なんというのを
堂々と上げている企業があるそうですが、
これは、就職試験の面接官の希望者が殺到するでしょうね。
しかし星座のイメージが、
そのまま仕事ぶりなんかに表れたら面白いですよね。
いて座は的を射た意見を述べそうですし、
山羊座はメエ~メエ~(銘々)で考える事を主張して、
魚座は、やたら話に尾ヒレをつけたがるんですね。
双子座は社員食堂でソーセージばかり食べてるし、
牡牛座は生レバーばかり食べて当たっちゃうし、
かに座の社員はいつまで経っても、
業務成績が横ばいのままだったりしましてね。
今は○○ハラスメントという事がやたら言われる時代になりましたが、
日本の場合は星座による差別よりも、
干支による差別『干支ハラ』が起きそうですよね。
採用試験の時に干支を聞かれましてね。
「干支は、午です」
「午?ああ、ダメだね。鼻先にニンジンぶら下げないと仕事しないでしょう?」
「巳年です」
「ヘビ?これもダメだね。仕事もせずに無駄話をして、とぐろを巻いてそうだからね」
「寅です」
「寅?最悪だね。人を食ったような態度取るからね」
「卯年です」
「うさぎ?ダメだよ、すぐ昼寝しちゃうんだもん」
「酉です」
「酉?うん、ケッコー!」
なんてんで、物凄く軽い理由で決められては困りますね。
微笑亭さん太