握手喝采
豊川小学校に行ってきました。
生徒たちに落語を教える講師として行ってきました。
この小学校では数年前から、3年生の児童を対象として
【語りの授業】なるものが行われていて
子供たちに、地元に伝わる豊川の民話を
落語のスタイルで語らせるという
なかなかユニークな授業です。
私はその落語口調を教えるという講師ですが
もう5年連続でやらせていただいています。
ですからここ最近、
豊川小学校の3年生は必ず私の指導を受ける事になってますので、
3年生以上の子たちは全員、【知り合い】という事になります。
授業前に廊下で待っていると男の子が寄ってきて
「あ、さん太さん、お久しぶりです!」
なんてんで挨拶してくれました。
とても良い子たちです。
肝心の授業の方ですが、
前回は私の落語を見せて、
落語のやり方をザックリと教えたんですが、
今回は3年生の中から選抜で落語を見せてもらいました。
当初は6人の予定でしたが、時間のある限り沢山見てあげたいと思いましたので
結局10人の子の高座を見せてもらいました。
しかも、いつもは1時限分の45分の指導なんですが、
昨日は2時限分の1時間半も時間をいただきました。
とにかくどの子も生涯初高座なわけですから
緊張するなと言う方が無理な話です。
しかし、毎年感心しますが、皆さん堂々たるもので、
ネタもしっかり入ってるし、驚くべきレベルの高い出来ばかりでした。
私の方が勉強になります。
時間の余裕がありましたので、
本来は落語をやらない予定でしたが、ちょっとだけ、『つる』をやりました。
『つる』なんてきっと、二十年ぶりくらいで高座にかけたんじゃないかと思います。
授業が終わってからも、
着物姿のオジサンに、子供たちは興味津々でした。
寄席の後、お客さんに握手を求められる事は時々ありますが、
昨日は満面の笑みで寄ってきた男の子が、
「・・さん太さん、手を握ってください!」
すると次々に
「ボクも、手を握ってください!」
「私も、手を握ってください!」
・・あ~、手を握るという認識なのね、と(笑)
来月、発表会があるそうですが、
是非とも子供たちには頑張ってもらいたいものです。
微笑亭さん太