それって何系?太陽系
今は民間人でも宇宙へ行ける可能性がある時代になってきましたよね。
人類の宇宙に対する憧れは不変のものかもしれません。
国家単位で宇宙開発に熱心な国もありますが、
数年前に中国が打ち上げ、その後帰還した有人宇宙船、
『神舟七号』の映像が、捏造ではないかと疑惑を持たれた事があったんですね。
船外活動の宇宙遊泳している映像が公開されたんですが、
見ると、宇宙服の首の部分から泡のような物が出てるんですね。
ですから、これはプールの中で撮影したのではないかと噂されましてね。
結局真偽のほどは判らなかったんですが、
これでバレたら、本当に『水の泡』ですよね。
こういう事を言われてしまうというのも、中国には『前科』があるんですね。
1960年代には、主に宇宙船に犬を乗せて打ち上げていたんですが、
幼稚な技術のせいか、帰ってくると中の犬が、
ハンバーグが作れるくらい見事なミンチ状になってたりしたそうですね。
・・想像したくないですけど。
ですから、あらかじめ
生還シーンを撮影してから打ち上げるというヤラセが常識化していたため、
チワワを打ち上げたはずなのに、
帰ってきたらポメラニアンになってたなんて事が頻繁にあったそうですね。
アメリカのアポロの月面着陸も捏造ではないかという噂があるくらいですから、
あの国なら十分ありうる・・かもしれませんね。
一般人の宇宙旅行というのも現実になりつつありますから、
いよいよ人類が、宇宙の他の星へ移住するなんて事もありますよ。
何十年も後には、太陽系のあちこちの星に地球人が住んでましてね。
「あら、山田さんの奥さん今日は。お宅、新車買われたんですって?」
「そうなのよ、杉本さんの奥さん。
せっかくこうして火星に住み始めたんだから、
思い切って新車を買おうかって、葉巻型のUFOを買っちゃったの」
「凄~い。
葉巻型のって、縦回転と横回転と両方できるやつでしょう?いいわね~」
「だけどね、250年ローンなのよ。払いきれるかしら」
「大丈夫よ、お宅はご商売が順調だから。旦那さんのお店、繁盛してるんでしょう?」
「お蔭様でね」
「やっぱり、土星の輪を使っての回転寿司屋ってのはナイスアイデアよね。
惑星を使った商売だけに、軌道に乗ったわね~」
「そういうお宅の御主人も、土地の売買で随分儲けてらっしゃるんでしょう?」
「そんな事ないわよ。ウチの主人、月の土地を売買してるんだけど、
満月の時に買って、三日月の時に売ったりしちゃってるから、ちっとも儲からないのよ」
「ああ、それは逆にしないとね~」
「火星の地価は高いから、他の星に引っ越そうかって話も出てるのよ」
「どこに引っ越すの?」
「木星は『ジュピター』って曲がヒットして高くなっちゃったから、
冥王星にしようかって。ほら、冥王星って、太陽系の惑星から外されてからというもの、
地価が暴落しちゃったでしょう?
・・あら?奥さんひょっとして、おめでた?」
「判る?そうなの。まさか他の星でママになろうとは夢にも思わなかったわ」
「これが本当の、『地球外妊娠』ね」
なんてんで、こんな会話が交わされる日も、そう遠くないかもしれませんね。
微笑亭さん太