初音男子
ロワジールホテルに行ってきました。
銀行が主催されている新春寄席に出演するためです。
この寄席は毎年1月に
蒲郡と豊橋、岡崎、名古屋の4ヶ所で行われるんですが
私はこのところ、毎年呼んでいただいています。
いつもは、天狗連のどなたかお一人と組んで4ヶ所回るんですが、
今回は会場によって相方が違うという事で
昨日は久々に出演される三河弁落語の雄、
成田家虚生さんとの二人会でした。
年金受給者対象の会なので
当然そういう年代の方々がおみえになるわけですが
主催者サイドの努力もあり、毎年お客さんが増えています。
昨日は何と、660人くらいの方がおみえになりました。
客席を見渡すと【圧巻】の一言に尽きました。
この会を仕切っているのが
天狗連の天然セレブ・夢見亭初音さんです。
いつも初音さんの天然エピソードを書いてるんですが、
昨日は虚生さんも、なかなかなものでした。
私が先に上がって、その後に虚生さんが上がられたんですが、
私からピンマイクを受け取り、付け替えてそのまま上がろうとするので、
「虚生さん、マイクのスイッチが入ってません!」
マイクのスイッチを入れて座布団に座ったので、
それを確認してふと見ると、なぜか袖に扇子がポツンと。
手拭いだけ持って上がったようです。
すぐに本題に入ってしまったので、
高座に扇子を渡しに行くタイミングがありませんでした。
落語を終えて降りてくると、高座には羽織がポツン。
それを見たお客さんが、
「虚生さん、羽織!羽織忘れてるよ!」
羽織を取りに行き、戻ってきた虚生さんに、
「扇子忘れて上がられましたよね?」
「そうなんだよ。途中で気づいて焦ったよ。
もう忘れないように気をつけないとね」
そう言って楽屋に引き上げていった虚生さんですが、
そこには高座に上がる前に外したメガネが、ポツン・・
元々せっかちな性格で、
初音さん並みにやらかす虚生さんですが、
昨日は初音さんのお株を奪う活躍ぶりでした。
微笑亭さん太