復活の日
絶滅の危機に瀕している生物というのが沢山います。
既に絶滅してしまった動物も数多いですが、
その中で一番有名だと言っても過言ではないのが
【マンモス】じゃないかと思いますね。
マンモスは、今からおよそ
一万年前に地球上から姿を消したと言われてますが、
絶滅の原因については、今ひとつハッキリしておらず、
今でも議論は続いているようですね。
人類の狩猟活動に伴い、必要以上に乱獲されてしまったという
『大量殺裁(オーバーキル)説』だとか、
氷期から後氷期への気候温暖化が主要な原因と見る『気候変動説』、
あるいは病気の蔓延が原因とされる『ウイルス説』、
昔の有名なアニメの中で沢山食べられてしまったからという
『ギャートルズ説』など、様々な説があります。
そんな中、ロシア東シベリアのサハ共和国の永久凍土で
以前マンモスの大腿骨が見つかり、
内部に保存状態の良い骨髄が確認されたなんて事がありました。
マンモス博物館の研究者らが骨を切断して調べた結果、
初めて見るほどの状態の良さで、骨髄も新鮮という超貴重な発見。
『この骨髄発見で、マンモス復活の可能性が高まった』
と期待を寄せているようで、
『気象の変化で、永久凍土がとけだしてる事は問題じゃないの?』という
野暮なツッコミをしてはいけないんですね。
これは『マンモスうれピー』が、
再び流行語としてブレイクする予感がしますね。
映画の中では恐竜を復活させるなんてのはありますが、
マンモスの復活というのも、これまでよく言われてきた事です。
その復活方法として『顕微授精技術』というのを利用した方法があるそうですね。
この方法は、永久凍土の中で冷凍されたマンモスの精子を、
現代の雌ゾウの卵子に顕微授精して、
まず50%雑種のマンモスを誕生させるんですね。
これで雌が生まれれば、再びその卵子にマンモスの精子を顕微授精して、
75%マンモスを作り出すんですね。
これを繰り返す事によって、
限りなく100%に近いマンモスを誕生させるわけですね。
この方法を人間でも使えば
『ほぼ100%キムタク』とか『ほぼ100%福山雅治』
なんてのも作り出す事が可能という事ですよね。
ところがこの方法は、例えうまくいったとしても
『数十年の歳月が必要』という最大の欠点があり実用的ではないんですね。
そこでもう一つの方法、
『体細胞クローン技術』を利用した方法が注目を集めています。
この方法は、マンモスの凍結死体から、
DNAが状態よく保存された細胞を取り出して、
体細胞クローン技術により胚を発生させ、
雌ゾウの子宮に移植する事により、マンモスを誕生させる方法なんですね。
この方法なら、一世代で、ほぼ100%のマンモスが再生できるそうですね。
それにしても、なぜ人はマンモス復活に、
これほどまで異様にこだわるのかと疑問に思ったりしますが、
太古の昔、『マンモスの肉は美味しかった』という記憶を、
人が遺伝子レベルで覚えてるんじゃないかと言われてますね。
そうしてみると、
ゾウを食べる対象として見ている人はまずいないと思いますが、
マンモスは完全に『食料』として見ているという事になりますね。
ちなみにマンモスというのは、
思ったほど大きくはなく、ゾウとあまり変わらないんですね。
大きいというイメージがついたのは、
『マンモス校』とか『マンモス企業』といった表現のせいなんでしょうね。
そりゃそうでしょうね。
『アフリカゾウ校』って言っても、凄みはないですからね。
微笑亭さん太