車は友達
ご夫婦やご家族、友達同士などで
お出かけになられた方も多かったでしょうね。
のんびりと一人旅をするのが趣味なんて方がいますが、
交通の便がよくないところに行こうとすると
なかなか大変ですよね。
ヒッチハイクで移動できればいいんですが、
そう都合よく乗せてくれる車が通るとは限りませんからね。
ある男性が田舎の村に行こうとしてるんですが、
公共の交通機関がないので、田舎道を歩いてたんですね。
そこへ車が一台通りかかったので、
「すみません、山奥村に行こうとしてるんですが、あとどのくらいかかりますかね?」
「そうだね。山奥村だと、車でも三十分くらいかかるかな」
「そうですか・・・すみませんが、車に乗せてもらえませんか?」
「ああ、いいよ。乗りな」
地獄に仏とはこの事ですよね。
ところが三十分経っても全く村に着く様子がないので、
「あの~すみません、山奥村までは、まだ大分かかりますかね?」
「そうだね、一時間くらいかな」
「えっ、一時間!?さっきは三十分って言ったじゃないですか。
それからもう三十分は走ってますよね?」
「うん、この車は反対方向に向かってるからね」
これは男性の確認不足という事になるんでしょうかね?
自動運転の技術に関して開発競争が激しくなってますが、
名古屋大学などの研究グループが、人間の音声や仕草などで車を操作できる
【対話型】の制御システムを世界で初めて開発したそうですね。
自動運転の技術を巡っては、これまで、
人間が音声や仕草などで出した指示を車の動きに
スムーズに連動させることが課題になっていたんですが、
新しく開発されたシステムでは、人間が音声や仕草、
それに視線などで出した【発進】【停止】【加速】【減速】などの指示を、
それぞれのセンサーが車の制御システムに伝達してくれるんですね。
例えば車に目的地を聞かれた場合、
首を左右に振って『違う』と意思表示し、
声で別の場所を伝えると、センサーが車を制御して
目的地まで運転して行ってくれるという事なんですね。
こうした対話型の制御システムの開発は
世界で初めてだという事ですが、だんだん車が、
友達感覚に近づいてくるという事になりますよね。
運転していて後ろの車が車間距離を詰めてくると、
「おい、後ろの車が煽ってきてるぜ?
このままでいいのかチキン野郎!」
なんてんで、車に怒られたりなんかしてね。
あと車がへそを曲げたりしても困りますよね。
彼女と夕食を食べに行こうと二人で車に乗り込んで
「レストランに向かって出発してくれ」
「イヤです」
これは忌野清志郎さんじゃなくても
『こんな夜に発車できないなんて!』と言いたくなりますよね。
微笑亭さん太