清潔感の定義
どんな物でも商品となりえるわけですが、
興味のない人からしてみたら『何でそんな物を買うの?』と
疑問に思えるような売買もあるようですね。
ロンドンに住むロキシー・サイクスさんという三十三歳の女性は、
インスタグラムで自分の足の写真を日々公開していたんですね。
すると一ヶ月でフォロワーが
一万人集まるほどの人気になったんですが、
そのフォロワーの中で、ロキシーさんが履いていた靴下が
欲しいというネットユーザーが現れたんですね。
それはいわゆる【足フェチ】のマニアの方だったんですが、
これをきっかけにロキシーさんは、
自分が履いた靴下をペアで二十ポンド、約二千九百円、
靴は二百ポンド、約二万九千円で販売し始めて、もう四年経つそうですね。
売れ行きは順調で、多い月には
ひと月で百万円以上の売り上げがあるそうなので、
世の中には女性の足に執着する方が結構いらっしゃるんですね。
「こういった靴下や靴の販売を止める気はないんですか?」って聞いたら、
「足を洗うつもりはない」
と言ってたそうですけど・・・マニアにとっては、
洗ってない足で履いた靴下の方が上物なんでしょうね、きっと。
女性の身につけていた物を欲しがる男性というのは、
それが使い込まれていて、若干においがするくらいの方が価値があるんでしょうが、
女性が男性に求めるのは、それとは真逆でしょうね。
「私はやっぱり、清潔感のある人が好きだな~」
こう仰る女性は多いですよね。
ではこの【清潔感】というのは何かという事なんですが、
『清潔感とは、イケメンを言い換えた言葉である』と仰る方もいましてね。
それはちょっと極論ではないかと思われがちですが、
清潔感=イケメン説を主張する方に言わせると、
「清潔感がある部屋といったら、ホコリがなくて整ってる部屋の事でしょう?
そして清潔感のあるキッチンといったら、
同じく汚れがなくて不必要な物がない、整ったキッチンの事だよね?
つまり【整っている】と【汚れてない】という
この二点が【清潔感】の根拠なんだよね。
それで、その【整っている】というのは人間を対象にした時、
服装や髪型だけでなく、体型や顔のパーツ、指の長さまでが判断材料になるんだよ。
その上で【汚れてない】、つまり脂ぎってないか、臭くないか、
フケが出てないか、爪が汚れてないかとか、
そういう事を全てクリアした人が清潔感があるという事になるわけ。
従って【清潔感=イケメン】という結論になるんだよ」
・・・論理的なんだかどうかは判りませんが、妙な説得力はありますよね。
男性はあれこれ理屈をつけてますが、
女性はもっと単純に考えてるかもしれませんね。
「ねえねえ、清潔じゃないブサメンってどう思う?」
「そんな人、そもそも関わる気がないから、どうでもいいわ」
「じゃあ、清潔なブサメンは?」
「そもそも関わる気がないから、どうでもいいわ」
「じゃあ、清潔じゃないイケメンは?」
「ワイルドじゃない!男らしい!」
「じゃあ、清潔なイケメンは?」
「内面もいいに決まってるわ!」
こんなところなんでしょうね。
微笑亭さん太