スキャンダルでKOされた帝王
その世界で権力者として君臨していた方の不祥事というのが、
多い年でもありますよね。
そんな権力者のステレオタイプみたいな方が、
日本ボクシング連盟の山根・前会長ですよね。
自分が贔屓にしている奈良県の選手を勝たせる【奈良判定】があったとか、
反社会勢力とのつながりとか、堰を切ったようにスキャンダルが噴出しましたよね。
記者会見をするたびに、
最も言っちゃいけない事を言うタイプで、見てる分には面白いですが、
側近の方々にとっては、たまったものではないですよね。
あの方、ボクシング経験がないのに
日本ボクシング連盟の会長になられていたというのも不思議ですが、
数々の問題発言を見ると、ボクシング経験のないまま
【パンチドランカー】になられてたようですね。
「私は何も悪い事はしてません!」
なんてんで、色々とアサッテの方向の言い訳をしてましたが、
あれがまさに【拳闘違い】というやつですよね。
ボクシングは、
なぜボクシングという名前になったのかという事ですが、
擬音語に由来しているそうですね。
人を殴る音【ボコ!】が、
ボコ、ボフ、ボク、boke、box・・・に変化していったそうですね。
その途中にある【boke】という言葉は、
古いオランダ語で【殴打する】という意味があり、
それが英語の【box】に変わっていったそうですね。
現在でも、英語の 【box】 には動詞として【殴る】という意味があるんですね。
プロボクサーになるためには資格、
【ライセンス】が必要なのはよく知られていますが、
実はこのライセンスは、ずっと持っていられるものではないんですね。
毎年の更新が必要ですし、三十七歳の誕生日には
ライセンスを返さなければいけないんですね。
これが事実上の引退になるわけですが、
三十七歳の時点でチャンピオンである場合などは、
返さなくても良いという特例もあるんですね。
「やっぱり三十七歳くらいがリミットよね。
私も三十七歳の誕生日を迎えたから、明日からはちゃんと実年齢を言うわ」
女性が二十代だとサバを読むのも、三十七歳くらいが限界のようですね。
スポーツ選手なら誰でも、
自分が試合で使う道具は、使い慣れた物をと思うでしょうが、
ボクサーの場合は試合の時に、自分のグローブを使えないんですね。
これは公平を期すためにJBCから送られてくる
公式グローブを使わなければならないというルールがあるからなんですね。
自分のグローブを許可すると、グローブにメリケンサックを隠し込んだり、
トゲトゲのグローブを使うような卑怯な選手が
出てこないとは限りませんからね。
しかし自分のグローブをOKにして、
どんな奇抜なグローブを考案してくるか見てみたい気もしますよね。
「今度の試合、自家製グローブが許可されたから、
グローブの直径が二メートルあるグローブで試合に臨むぞ。
それだけ大きなグローブだったら、相手の選手は俺に近づけないだろうから、
KOされる心配は皆無だな」
なんてんで試合当日になったら、グローブの直径が大きすぎて
自分の手が届かずに失格になったなんて話が出てきそうですね。
微笑亭さん太