時間ですよ!
我々は時間という概念を意識しながら生活するようになりましたよね。
大昔にも日時計といったような、
ザックリとした計測器具はあったんでしょうが、
より正確に時を刻む現代の時計のもとでは
『明日は六時十五分には起きないとな』とか
『あと二十五分で待ち合わせの場所に着かないと』といったように、
分単位、秒単位の時を意識させられます。
ある意味、時計に操られている気がしますよね。
「そうやって考えてみると、人間は【M】で、時計は【S】だね」
「どうして?」
「いつも時間に、縛られてるから」
交通機関が一分遅れても騒ぎになる日本においては、
時間に縛られてる感は半端ない気がしますよね。
「時計に関してはさ、俺は大きな疑問があるんだけど」
「疑問?何?」
「世界で初めて発明された時計を動かし始める時、
どうやって時計の針を合わせてたんだろうね?」
今ならテレビやラジオの時報などで合わせられるんでしょうが、
時計第一号の時間をどうやって合わせたのかは、確かに疑問ですよね・・・
そうしてみると、我々が今使っている時間というのは、
最初から間違っている可能性もあるという事になりますよね。
今は目覚まし時計のお陰で、
会社や学校にも遅刻せずに行けるわけですが、
時計の無かった時代というのは、
どうやって朝起きて仕事に行ったのか疑問ですよね。
まあ、多少遅れても上司にネチネチ嫌味を言われるような事もない、
ゆる~い時代ではあったんでしょうね。
「江戸時代なんかは、どうやって時間を知ったんだろうね?」
「そりゃやっぱりお寺の鐘だよ。
昔は今みたいに騒音もないから、結構遠くまで聞こえたんだよ。
鐘を鳴らして時刻を知らせたわけだね」
「なるほど・・・それで言うんだね、【時は鐘鳴り】って」
その鐘の音が、今や騒音扱いされる時代ですから、
世の中も変わったものですよね。
サラリーマンの方々の【九時から五時まで】なんという感覚は、
当然時計が誕生した事によって生まれたものですよね。
それまでは労働時間も丼勘定でしたでしょうから、
知らず知らずのうちに残業させられてても気づかないというという事になります。
「よし、時計が登場した!これで生産性が上がり働く時間は減るだろう」
でも現実は、働く時間はむしろ増加しているわけですね。
他の発明もそうですよ。
「車や電車が登場した!これで仕事は必ず減るだろう」
車や電車の登場により、
遠距離の移動が楽になり、働く場所が増え、
仕事も増えてしまったわけですね。
「インターネットが登場した!
これで業務が大幅に改善され、今度こそ仕事は必ず減るはずだ」
実際は便利になった分、人件費が減らされて、
一人あたりの仕事量は増えちゃったわけですね。
「最先端の技術、AIが登場した!
これで人間は働かなくてもよくなるぞ」
AIの登場によって、役所や会社への質問が
AI対応で即時返答できるようになったので、
人間はず~っとそのまま仕事を続ける事ができるという・・・
便利の概念が揺らぎつつある世の中ですよね。
↓明日の告知です!
●9/29(土) 午後1時半~
『微笑亭さん太独演会』
プラット(豊橋駅前)アートスペース
木戸銭¥3500(木戸銭+入会金)
出演 微笑亭さん太
豊橋駅前のプラットにて、昨年に続いて独演会をさせていただきます。
本来は会員制の会なのですが、席亭の方から特別に、単発入場もOKをいただきました。
木戸銭に入会金が加わるため、ちょっと高額になってしまいますが、
プラットでの独演会はなかなか無い機会ですので、
お財布が許せば、是非ともお越しいただきたいと思います。
お問い合わせは、サロンぬくもり(0532-52-7399)まで。
微笑亭さん太