目に入れても痛くないもの
どんどん便利になっていく世の中ですが、
自動化された事による弊害というのもあったりしますよね。
目が悪くてコンタクトレンズを付けてる方は、手洗いのところでよく、
コンタクトをつけたり外したりなんて事をされてますよね。
外したコンタクトをうっかり落としてしまって、
拾おうと手を伸ばしたらセンサー付きの手洗いで、
自動的に水が流れてコンタクトが葬り去られたなんて
経験をされた方もあると思います。
コンタクトはソフトでも、
手洗いには【ハード】な洗礼を受けちゃったという事でしょうね。
コンタクトレンズという物は、いつ誕生したのかというと、
一五〇八年にレオナルド・ダ・ヴィンチが
視力矯正器具としてのコンタクトレンズのアイデアを
考案したという事が言われてましてね。
ただし俗説なので、真偽のほどは今ひとつ判らないそうですね。
「・・・え?この小さなガラスみたいなのを目に入れたら、
遠くがとてもよく見えるようになったわ!」
なんてんで、モナ・リザは微笑んでいたのかもしれませんね。
コンタクトレンズの技術は
より使いやすい物を求めて日々進化しているわけですが、
【スマートコンタクトレンズ】の実現性が増してきたそうですね。
スマートコンタクトレンズというのは
コンタクトレンズにカメラが実装されていて、
まばたきを検知してシャッターが切れるんですね。
そしてその映像を視野に幾重にも重ねる重畳が可能な上、
自動焦点機能で、遠近両用化や度数調整が不要だったりするそうです。
さらに糖尿病の血糖値や緑内障などの病気の
モニタリングといった機能まであるそうですから、
映画にでも出てきそうな近未来のコンタクトレンズですよね。
特にまばたきをすると写真が撮れるというのは便利ですよね。
「私、花粉症がひどくて、この時期辛いのよ~」
なんて言ってる方は、目がショボショボするたびに
パシャパシャ写真が撮られていくわけですね。
後からその写真を確認してみると、
眼球にへばりついた花粉の画像ばかりだったりしましてね。
そして中には、良からぬ事を考える人もいるでしょうね。
「まばたきするたび撮影ができるなんて、女湯の盗撮なんかやり放題だな~」
「何言ってんだよ。
いくらまばたきで写真が撮れるからって、
その前に女湯に入らなきゃいけないんだから、できるわけないだろ」
「あ、そうか・・・じゃあ彼女が浮気してたら、
その彼女につけさせて、浮気の生々しい様子を
彼女の目線で体験できたりするんじゃない?」
「・・・何で彼女につけさせるんだよ?
相手の男がハアハア言ってるところ見ても嬉しくないだろ?」
「あ、そうか。じゃあ、相手の男につけてもらえばいいんだ!」
「浮気相手につけるのを了承してもらった時点で、浮気じゃなくて公認だろ?」
不毛な会話が延々続きそうですね。
微笑亭さん太