名医は演歌?
成人病の予防という事にも関心を持たれるでしょうが、
『カラオケで演歌を熱唱する事によって、ガンを予防できる』
という話がありましてね。
これ、ロックやポップスじゃなくて演歌じゃないといけないみたいですね。
どういう事かというと、演歌を熱唱する事によって、
脳の中にβエンドルフィンという脳内モルヒネが分泌されて、
ストレスを解消させるんですね。
さらにガン細胞を攻撃するNK細胞を活性化させて、
免疫力アップにつながるというわけなんですね。
演歌独特の『節回し』や『ビブラート』をきかせる事により、
より免疫力が高まるそうですから、
『函館の女』『酒よ』『アンコ椿は恋の花』といったような、
『うなり節』が多い曲が特にお薦めだそうですね。
すぐにカラオケボックスへ直行ですね。
歌うジャンルが演歌限定というのは、
ロックやポップスの場合、アドレナリンが出すぎてしまって、
かえって免疫効果を下げてしまうなんて事になりかねないそうです。
「ちょっと今日は年甲斐もなく、AKBの歌でも歌っちゃおうかな~」
なんてんで、AKBの歌とか歌ってると、
テンション上がりすぎてポックリいっちゃって、
翌日の新聞紙面を『総占拠』になったりしてね。
それから、あまりうまくない方が、
「いや~、演歌を歌うとストレス発散になるからいいね。
次は『兄弟船』でも歌っちゃおうかな~」
なんてやってると、当人のストレスは解消されるんですが、
周りで聞いてる人のストレスがドンドンたまっていく可能性はありますよね。
あと、極端な『あがり症』の方というのは、
人前に出ると急に血圧が上がったりして体に良くないって事がありますが、
人前で演歌を歌えば、その『あがり症』の克服にもつながりますよ。
「私、極端なあがり症だったけど、カラオケのお蔭で、あがらなくなったわ~」
なんて喜んでたご婦人の、生理があがっちゃったなんて話もありましてね。
実際、クリニックに大きなカラオケルームを設置したなんて
お医者さんもいらっしゃいましてね。
診察に来た患者さんが、そこでカラオケを楽しんでいったりするわけですね。
「ウチはフリードリンクだから、ドンドン飲んでいってね」
なんて言われてふと見ると、
バリウムが並々と注がれてるんですね。
そんな事を続けてると、演歌療法の成果というのは顕著に表れましてね。
「最近、体調はどうですか?」
「ええ、演歌療法のお蔭だと思うんですが、『節々』がよくなりました」
「なるほど、それは良かったですね。
ただ、レントゲンを撮ったところ、気になる事がありましてね」
「気になる事?それは何ですか?」
「演歌の歌いすぎで、『コブシ大』の腫瘍ができてます」
なんてんでね。それじゃ何にもなりませんけども。
微笑亭さん太